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3.2HpFPの巡回冗長検査機能のインターフェース本研究の目的は、WINDS衛星のベントパイプ中継モードのリンク上で、hperfを使用してネットワークの状態を監視することである。ここでは、監視されたネットワークパラメータからネットワーク状態と障害の原因を特定することを試みる。アプリケーション層及びトランスポート層での定量的なネットワークリンクの品質確認方法は存在しないため、過去に行われたWINDS衛星のベントパイプ中継モード実験[1][2]では4Kビデオ伝送システムを使用してネットワーク状態を測定した。4Kカメラで送信機からの4Kビデオを転送し、受信機のモニターで映画の品質を目視で確認する。この方法では定量的な通信品質確認を行うことはできないが、定性的な品質確認を視覚的に行うことができるため実験回線品質の参照としては便利である。上記のとおり、本研究ではHpFPプロトコルをベースに開発した実績のある広帯域(Gbps以上)ネットワーク環境計測ツールhperf [3]にCRC機能を追加した。hperfはこれまでに、インテルサット通信環境計測[4]、分散ストレージシステム計測[5]、気象レーダデータリアルタイム処理システム計測[6][7]などで成果を挙げており、実環境における計測性能は確認済みである。hperfは送信機(S)と受信機(R)の両方にセットアップし、プロセス間通信によりネットワーク環境を計測する。以下は、送信機と受信機のhperfの引数である。図2 WINDS衛星実験模式図SenderReceiverWINDSSatellite10GbE NIC10GbE NICTX Modem10GbE NICRX Modem10GbE NICWINDSデータ伝送実験システムと利用システムイメージTransmissionpathThroughput: 3.2Gbps(Efficiently: 2.76 Gbps)Latency: 250ms x21GbE NIC1GbE NICReturnpathReturn path (latency: 0 -4000 msec)tccommandtccommand図3 WINDS衛星ベントパイプ中継モード用モデムシステム図4K-UHD DisplayHigh-End PC10GbE I/F Board4K-UHD DisplayHigh-End PC10GbE I/F BoardDEM PWBDirect OFDM MODEMMOD PWBLNCBUCTWTAWINDS18.25GHz28.05GHz1.93GHz2.45GHzIF INIF OUTHSMC IFBBFPGADEMFPGAHSMC IFBBFPGAMODFPGATXModemRXModem再構成通信機ダイレクト変復調装置(モデム)1553-12 HpFPプロトコルによるWINDS衛星の回線品質検査
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