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共有ができるよう情報バッファ機能を設けた。バッファに入れた情報パケットを一定時間内に保持し、この時間内に通信範囲に入ってくる通信端末に対して情報パケットの配信を行う。今回のような移動する通信端末が存在する場合、情報伝播経路が常に変化し、1台の通信端末は同じ情報パケットを重複して受け取る可能性があるので、情報パケットにIDを付けて識別できるようにした。また、情報パケットがネットワークでたどった経路によって、古い情報パケットを後から受信することがあり得るため、情報パケットの送信時刻をもって最新のものにアップデートされるようにしている。 テストベッドの試験端末構成テストベッドには様々な試験端末が含まれているが、用いられる通信端末は全て標準規格ARIB STD-T108 [12]で定められている920 MHz帯周波数を使用している。用途に応じて、送信電力が20 mW(無免許で使用可能な通信端末)と、送信電力が250 mW(登録するだけで使用可能な通信端末)の、いずれかを用いている。いずれも通信料金がかからない特徴を有している。250 mW通信端末と20 mW通信端末の電力デシベル差は10log(250) − 10log (20) ≈ 10 (1)で与えられ、この差は次式の自由空間の伝搬損失3(4) コンテンツエリア(行政情報・ニュース・広告等)(1) 日付・時間(2) 天気情報(3) 交通情報緊急情報(a) サイネージの表示画面例図2 サイネージ端末の例(b) 公共施設での設置例(c) バス運転席後ろでの設置例432-7 地域情報共有のための端末間通信ネットワークの開発と実証

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