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C/No margin @CLRS = 23 dB(C/No margin @CLRSの値は直接設定できないが、ATT CONT@CLRSを29 dBと設定すると、この値は地球局からの衛星回線確立要求の1.5 Mモード信号での値であるので、6 Mモード伝送の場合は6Mと1.5Mの比の6 dB分が自動調整され23dBとなる)THR rain fade (K1/K2) = 7Coefficient (K1) = 0Coefficient (K2) = 1Estimated EIRP(e/w UPC)とEstimated EIRP(w/o UPC)はUPC有り及び無しの1.2 m VSATの推定EIRPである。推定EIRPを求める際のアップリンク減衰量はダウンリンクリファレンスバースト信号レベル低下分と同等とした。Packet Loss (e/w UPC)とPacket Loss (w/o UPC)はUPC有り及び無しの1.2m VSATから対向局へデータを送出した際のパケットロスを示す。両者を比べると受信C/NoがC/No limit 93 dBとC/No margin @CLRS 23 dBの和116 dBから7 dB減少するまではUPCは動作せず(Estimated EIRP(e/w UPC)とEstimated EIRP (w/o UPC) が一致)、それ以上C/Noが減少するとUPC有りの場合はIDU送信出力電力が上がりアップリンク降雨減衰を補償していることがわかる。一方UPC無しの場合はC/Noが減少してもIDU送信出力電力は一定であるので、結果としてC/No減少に応じて推定EIRPが下がり、Packet Loss (w/o UPC)で示すとおり、C/Noが105 dB近傍以下ではパケットロスが発生する。HPA Output Power (e/w UPC)とHPA Output Power (w/o UPC)は、UPC有り及び無しの1.2 m VSAT HPA出力電力を示す。C/No 109dB以下になるとUPC有りの場合はC/No低下に従ってHPA出力電力が増加し、UPCが正常に動作していることがわかる。同じ設定での51 Mモードの動作を図5に示す。51 MモードではUPC有りでもC/Noが104 dB以下になると、40 W SSPAが飽和となりVSAT EIRPは増加しなくなる。したがって、C/No 104 dB以下ではUPC有りでもEstimated EIRP (e/w UPC)に示す推定EIRPが下がり、C/No 101 dB近辺からはUPC有りでもパケットロスが観測され始めている。図4、5で示すようにUPCが設計通り良く機能していることが検証できた。推定EIRPのアップリンク電力減衰量をダウンリンクリファレンスバースト受信信号レベル低下分と同等としたことの妥当性を検証するため、遮蔽板でVSAT EIRP低下を模擬したときと、遮蔽板無しでIDU出力電力を変えてVSAT EIRPを低下させたときのそれぞれのパケットロス測定結果を図6に示す。図6で51 M/24 M/6 MはIDU出力電力を変えてVSAT EIRPを低下させたとき、51M-P/24M-P/6M-Pは遮蔽板でVSAT EIRP低下を模擬したと図4 UPC動作検証 (6Mモード)図5 UPC動作検証 (51 Mモード)図6 遮蔽板によるアップリンク減衰量の妥当性の検証713-2 降雨減衰補償実験報告
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