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周波数帯信号に変換する。FECとして、4ビット軟判定のターボ積符号(TPC:(128, 120)2)を使用している。符号化率0.879でBER=10-10に対してシミュレーションによる符号化利得は9 dBである。1244 Mbit/sのユーザデータレートでのQPSK変調の伝送ビットレートは1648 Mbit/s(824 Msymbol/s)となる。622Mbit/sのユーザデータレートでは、824Mbit/s(412 Msymbol/s)となる。1244 Mbit/sのデータレートに対応するため、変調器において4×1マルチプレクサの2 Gsample/sのD/Aコンバータを開発した。I, QのQPSKベースバンド信号発生のため、1244 Mbit/s信号を伝送する場合は、0 Hzキャリアを使用し、622 Mbit/s信号を伝送する場合は、+273.6 MHzと-273.6 MHzのキャリアを使用する。これらの信号は、RFユニットにより、3000MHz帯IF信号に変換される。復調器と符号復号化器のボードは、プロトタイプモデムボード(622 Mbit/s用初期開発ボード)のFPGAプログラムから修正している。制御ボードは、Webアプリケーションやtelnetにより、制御することができる。ルータは、経路選択に用いられる。そして、TCP Acceleratorが伝搬遅延の影響を抑圧するために用いられる。本稿に示した実験では、Hybla/Renoでウィンドウサイズを広げる方式を実施している。図6 622/1244 Mbit/s 高速バーストモデムの構成WAN/LANControlBurst ModemLPFIQIQIQLPFIQLPFLPFLANInterfaceTx/RxBufferNetworkAccessControland SyncTX SlotBufferQPSKModQPSKDemodUp/DownConverterTPCCoderTPCDecode3 GHzIF in/outRouterI & QModulatorI & QDemodTCPAcceleratorGbEGbEDigital TerminalMonitor &Control155 Mbit/s Ref. BurstDemod Frame Pulse(LET only)JRB表3 回線設計例  LET⇒LETLET⇒SDR-VSAT1SDR-VSAT1⇒LETSDR-VSAT1⇒SDR-VSAT1備考アップリンク周波数GHz28.0528.0528.0528.05 データレートMbps6221244622124462212446221244 EIRPdBW79.379.373.173.1地球局 3dB バックオフポインティングロスdB0.50.50.50.5 自由空間損失dB212.8212.8212.8212.8 大気損失dB0.50.50.50.5 G/TdB/K18.0 18.0 18.0 18.0 衛星アップリンク C/N0dB/Hz112.1 112.1105.9105.9 ダウンリンク周波数GHz18.2518.2518.2518.25 EIRPdBW6868.0 68.0 68.0 衛星 4dBバックオフ自由空間損失dB201.9201.9 201.9 201.9  大気損失dB0.50.5 0.5 0.5  G/TdB/K32.726.3 32.7 26.3 地球局ダウンリンク C/N0dB/Hz126.4120.0 126.4 120.0  総合総合 C/N0dB111.9 111.4 105.9 105.7  伝送レートMbps8241648824164882416488241648QPSK FEC 符号化率 =0.879要求 C/N0dB/Hz98.6101.698.6101.698.6101.698.6101.6Eb/N0=10dBマージンC/N0 マージンdB13.3 10.3 12.8 9.8 7.3 4.3 7.1 4.1  94   情報通信研究機構研究報告 Vol. 63 No. 2 (2017)3 超高速衛星通信技術

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