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全域の1531.90 nmから1563.05 nm までの100 GHz間隔・44波長の連続光を入力し、その後、1波長ずつ削除した。図3及び4は、残存波長数を44、24、14としたとき、市販EDFA及びバーストモードEDFAによる増幅後に測定された出力光信号のスペクトル波形である。図3(a)–(c)に示すように、市販のEDFAでは、波長数の増減により入力光強度の総和が変動することになり、波長数に依存して増幅後の残存波長の光信号の出力光強度が変動することが分かる。一方、図4(a)–(c)に示すように、バーストモードEDFAでは、波長数の増減による増幅後の残存波長の光信号の出力光強度の変動が抑制されていることが分かる。また、図5に波長数と各EDFAの利得の関係を示す。図5の横軸は残存している波長数、縦軸は残存波長の光信号を合計した入力光強度、出力光強度から算出したEDFAの利得である。市販のEDFAでは波長数の少ない領域では過剰な利得、波長数の多い領域では利得飽和が生じるなど、波長数によって利得が変化することが分かる。一方、バーストモードEDFAでは、利得がほぼ一定となっており、Cバンド帯における任意の波長数の増減に対して、利得変化が抑制されることが分かる。このため、バーストモードEDFAを用いることで、光増幅部に利得変動を抑制するために光強度制御機構を追加する必要がなくなる。複数波長光パスの高速設定の実証実験 [6]WSSのポート設定は1つのコマンドで複数のポートや光パスを制御できる。しかし、従来の制御手法では、光パスを1波長ずつ制御してきた。一方、我々の提案する並列光パス処理では複数波長の設定/解放時に複数波長全てを同時に処理するため、処理時間は波長数によらず一定時間となる。このため、処理する波長数が多いほど処理時間の節減が可能となる。3図3 市販のEDFAによる増幅後のスペクトル波形 (a) 残存波長数44、 (b) 残存波長数24、 (c) 残存波長数14-60-50-40-30-20-10010152015301540155015601570-60-50-40-30-20-10010152015301540155015601570-60-50-40-30-20-10010152015301540155015601570Wavelength (nm)Power (dBm)Power (dBm)Power (dBm)Wavelength (nm)Wavelength (nm)(a)(b)(c) 図4 バーストモードEDFAによる増幅後のスペクトル波形 (a) 残存波長数44、 (b) 残存波長数24、 (c) 残存波長数14-60-50-40-30-20-10010152015301540155015601570-60-50-40-30-20-10010152015301540155015601570-60-50-40-30-20-10010152015301540155015601570Wavelength (nm)Power (dBm)Power (dBm)Power (dBm)Wavelength (nm)Wavelength (nm)(a)(b)(c)2018 July 312018 July 31 図5 波長数変化時の利得特性 (a)市販のEDFA 、(b)バーストモードEDFA5101520253035010203040Gain [dB]The number of alive wavelength-channels051015202530010203040Gain [dB]The number of alive wavelength-channels(a)(b)795-2 フレキシブル光パス交換技術

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