を基に、散乱波受信系の位相を反転させつつ20ミリ秒ずつ積算した。こうして得られた20ミリ秒ごとのクロススペクトルについて1秒分ずつ2次元フーリエ変換を行い、レンジ・ドップラーマップを生成した。このレンジ・ドップラーマップ上に現れる直達波の情報を基に、予測値の不正確さから生じる遅延、ドップラー周波数、位相の残差分を、20ミリ秒ごとのクロススペクトルに対図7 散乱波の観測値(上)、計算値(中)及び地図上への投影(下)左側は SV#26、右側はSV#32に関する図。観測値、計算値とも横軸は観測された見かけの距離。図中の赤、緑、青の線はそれぞれ、アンテナのビーム中心から-10度、0度、+10度の方位角について 計算した結果であり、数字は受信点からの実際の距離[km]を表している。 地図の左上端が観測点、右下に恩納岳。地理院地図(https://maps.gsi.go.jp/)を用いて作成 1274-7 GPS パッシブレーダーによる散乱波の検出
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