竜巻事前予測」[5]と連携し、組織委員会との協議、実証実験を行い、予測技術の大規模イベント等への利活用を目指す。まとめSIP(第2期)は、平成30年10月に始動し、平成31年度より実施体制を強固にするとともに加速していく。差し迫った目標は、2020年オリンピック・パラリンピック東京大会を大きな実証実験として位置付け、首都圏における線状降水帯等の積乱雲群の発達予測技術の実証実験をプレ実験期間として実施して行く予定である。3年目に本プロジェクトの継続実施の可否の中間評価が実施されることになっているが、当初期間の5年間実施継続できるように、本プロジェクト参画機関とともに積極的に実施する予定である。今後の本プロジェクトの実施状況等については、内閣府の科学技術・イノベーションのホームページ(https://www8.cao.go.jp/cstp/gaiyo/sip/)で確認いただきたい。謝辞本プロジェクトは、戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)第2期「国家レジリエンス(防災・減災)の強化」『Ⅴ.線状降水帯の早期発生及び発達予測情報の高度化と利活用に関する研究』によってサポートされています。また、MP−PAWRの開発は、戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)第1期「レジリエントな防災・減災機能の強化」(2)豪雨・竜巻予測技術の研究開発「マルチパラメータフェーズドアレイレーダ等の開発・活用による豪雨・竜巻予測情報の高度化と利活用に関する研究」によってサポートされている。【参考文献【1S. Kawamura, et al., “Water vapor estimation using digital terrestrial broadcasting waves,” Radio Sci., 52, 2017. doi:10.1002/2016RS006191.2N. Takahashi, et al., “Development of Multi-Parameter Phased Array Weather Radar (MP-PAWR) and Early Detection of Torrential Rainfall and Tornado Risk,” JDR, vol.14 no.2, pp.235–247, 2019.3F. Mizutani, et al., “Fast-Scanning Phased-Array Weather Radar with Angular Imaging Technique,” IEEE Transactions on Geoscience and Remote Sensing, vol.56, no.5, pp.2664–2673, 2018.4中川勝広、片山勝之、増田有俊、是津耕司、中北英一 “渦管を用いた局地的豪雨探知手法に関する研究,” 土木学会論文集B1(水工学)、vol.74,no.5, pp.I_265–I_270, 2018.5https://www8.cao.go.jp/cstp/tyousakai/olyparatf/index.html中川勝広 (なかがわ かつひろ)電磁波研究所リモートセンシング研究室室長博士(工学)レーダー水文学花土 弘 (はなど ひろし)電磁波研究所リモートセンシング研究室研究マネージャ―理学修士マイクロ波リモートセンシング4図4 フェーズドアレイ気象レーダーの高時空間分解能データを教師データとした深層学習による豪雨予測システムの概念図252-4 戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)第2期 「国家レジリエンス(防災・減災)の強化」Ⅴ.線状降水帯の早期発生及び発達予測情報の高度化と利活用に関する研究
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