[21]-[23]がある。前者では受信アンテナビームのメインローブから混入するクラッタとサイドローブから混入するクラッタの両方が、後者ではサイドローブから混入するクラッタのみがクラッタ抑圧の対象となる。図5に、WPRの主アンテナとクラッタ抑圧用サブアレイを用いたACSの概要説明図を示す。DCMPとNC-DCMPでは、 の決定に用いる拘束条件が異なる。NC-DCMPにおける拘束条件は、以下の式(11)で表される。(11)上段の式が方向拘束条件、下段の式がノルム拘束条件となる。δ は正の実数であり、許容しうる雑音レベル増加の上限と等価である。主アンテナを構成するサブアンテナをサブアレイとして用いる方法では、 は式(9)で表される。WPRの主アンテナとクラッタ抑圧用サブアレイを併用する方法では、 の要素 は以下の式(12)で表される。(12)ここで1番目の要素は主アンテナから得られた受信信号に対するステアリングベクトルの要素、2番目からN 番目までの要素はクラッタ抑圧用サブアレイから得られた受信信号に対するステアリングベクトルの要素である。式(12)に示す通り、主アンテナからの受信信号は重み付けなしに(そのまま)出力される。また、主アンテナのメインローブ方向に感度を持たないクラッタ抑圧用サブアレイに対しては方向拘束がない。式(11)に示す拘束条件のもとで を最小とする は、以下の手順で計算できる[18]。手順1:CRIの場合と同じ手順で(DCMPを用いて) を求める。求めた のノルム( )が式(11)に示すδ 以下の場合は、求めた を解とする。求めた のノルム =1, =0 (2≤i≤N) 図5 WPRの主アンテナとクラッタ抑圧用サブアレイを用いたACSの概要説明図332-5 次世代ウィンドプロファイラの研究開発
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