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NTPパケットを基本とすることとした。これにより通常のLinux計算機によるNTPクライアント等も利用が可能となることを配慮した。ただし、NTPパケットに含まれる時刻情報はUTCに準拠したNTP Timeであるため、従来型のテレホンJJYで提供している日本標準時等が得られないことになる。この他にも、将来の対応としてサマータイムなどが行われた場合の対応もNTPパケットでは得られないので、情報の追加を行うこととした。幸いなことに、NTPパケットにはExtension Fieldが規定されているのでこの拡張エリアを使うこととした。サーバ(ホスト側)は、拡張されていない通常のNTPパケットを受け取った場合はそのまま通常のNTPパケットで返し、拡張NTPパケットで送られてきた場合のみ、サーバは拡張エリアに情報を含めて応答するようにした。これにより従来のNTPソフトウェアとの互換性が得られている。拡張エリアのフォーマットを図6に示す内容と定めた。これにより、クライアントは日本標準時、サマー図6 拡張NTPパケットのフォーマット平均往路遅延(秒)平均復路遅延(秒)平均遅延差(秒)平均時刻差(秒)直線距離(km)平均遅延(秒)NICT本部(東京都)0.0018740.001538 0.000336 0.0001680.8 0.001706セイコーソリューションズ(千葉県)0.0032530.002884 0.000369 0.00018450 0.003069おおたかどや⼭(福島県)0.0085310.008306 0.000225 0.000112221 0.008419未来ICT研究所(兵庫県)0.0106200.010415 0.000205 0.000103427 0.010518はがね⼭(福岡県)0.0136570.013466 0.000191 0.000096887 0.013562提供情報従来型テレホンJJY光テレホンJJY時刻情報⽇本標準時、協定世界時をコマンドにより選択分解能:秒単位(秒に同期したASCII⽂字列を送出)NTPTime のタイムスタンプ秒以下の分解能:32ビット(約0.2ns)サーバ分解能は4nsうるう秒予告情報ありありローカルタイムサマータイム対応実施期間:⽇単位協定世界時との時差:時単位NTPパケット拡張によりサマータイム情報提供実施期間:開始・終了⽇時(NTPTime)協定世界時との時差:時単位インフォメーションありなし(Web等で提供する予定)ヘルプ機能あり(コマンド⼀覧表⽰)なし表2 NICT本部(サーバ)との時刻同期計測結果表3 提供情報の差異図7 光テレホンJJYホストシステム構成図ONUハードウェアNTPサーバradiusサーバlogサーバ1HUBradiusサーバlogサーバ2管理⽤LANフレッツ光回線LAN2LAN2LAN3LAN3LAN1-1LAN1-2HUBデータコネクト⽤ルータデータコネクト⽤ルータLAN1-1LAN1-2493-5 光テレホンJJY

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