ら昆虫の脳に至る階層において普遍的に見られるものであり、その解明と工学的な応用は、将来の情報通信技術へのブレークスルーを引き起こすための重要な種となるに違いない。読者の皆様にも、本特集で紹介するバイオICT研究の数々を通して、“自然知”の未来の情報通信技術、さらにはより広範な科学技術の発展に果たす大きな可能性を感じ取っていただければ幸いである。小嶋寛明 (こじま ひろあき)未来ICT研究所フロンティア創造総合研究室上席研究員博士(工学)生物物理学2 情報通信研究機構研究報告 Vol.66 No.1 (2020)1 緒言 自然の知に学ぶ未来のICT
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