図5に示すのは、350 nmの場合の, 及び消光比の計算結果である。図5(a)において、波長1355.65 nm近傍で 及び がそれぞれ約0.56と2.32×10–8となっている。すなわち、このメタ表面は大きな と極めて小さな を持っている。この極めて小さな透過率によって消光比が劇的に増大し、その値は2.434×107に達する。この最適化計算で示された消光比の最大値は先行研究で示された値よりも3桁も大きい[35]–[38]。この巨大な増強効果は が持つ極めてシャープなディップに起因している。この超高消光比が発現する背後にある物理的機構を明らかにするために、次のセクションでメタ表面偏光子の電磁応答の解析を行う。2.2通信波長帯メタ表面偏光子のディスカッション2.2.1通信波長帯メタ表面偏光子の光学応答まずはメタ表面偏光子で超高消光比が発現する物理的背景の考察を行う。まず、超高性能と関連している固有モーを明らかにするために、メタ表面における1350135113521353135413551356135713581359136010-1010-810-610-410-2Transmittance (y-polarization)-2°-1°0°+1°+2°+3°+4°+5°+6°0°+1°+3°+4°+6°+5°+2°135013511352135313541355135613571358135913601021041061081010Extinction ratio-2°-1°0°+1°+2°+3°+4°+5°+6°+5°+4°+3°+2°+1°0°+6°1000120014001600024681012Transmittance (x-polarization)0°+30°+10°-10°-20°-30°+20°1000120014001600-50510152025303540Transmittance (y-polarization)+30°+20°+10°0°-10°-20°-30°(a)(b)(c)(d)Wavelength (nm)Wavelength (nm)Wavelength (nm)Wavelength (nm)図6 (a)x及び(b)y偏光に対する角度分解透過スペクトル、(c)Ty及び(d)消光比の垂直かつ波長1355 nm近傍における拡大図図5(a)x(青線)及びy(赤線)偏光に対する透過スペクトル、右軸はログスケールで表示している。(b)最適化されたメタ表面偏光子の消光比スペクトル100011001200150016001700100102104106108Extinction ratio10001100120015001600170000.20.40.60.81Transmittance (x-polarization)10-810-610-410-2100Transmittance (y-polarization)(a)(b)1300 1400 Wavelength (nm)1300 1400 Wavelength (nm)874-2-2 深紫外偏光制御デバイスの研究開発
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