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の4レベルに分類している。・Lv. 1:ほとんど見えない・Lv. 2:緑のオーロラがぼんやり見えるかも・Lv. 3:緑や赤の明るいオーロラが見えるよ・Lv. 4:色とりどりのオーロラが見えるよ出現率オーロラの出現率は季節や11年周期の太陽活動に伴い変化する。米国SWPC/NOAA(Space Weather Prediction Center, National Oceanic and Atmospheric Administration)によると、前太陽活動サイクル24は2008年に開始し、その後極大期を2014年に迎え、2019年末に終了したことが報告されている。図2に2008年以降のレベル3・レベル4のオーロラの出現日数を積み上げ棒グラフで示す。年間のオーロラ発生日数は太陽活動度の増減とほぼ同期しており、図2からもサイクルの開始時期及び終了時期は出現日数が少ないことが分かる。例えば、この期間で最も出現日数が多かったのは極大期の1年後の2015年であり、レベル3以上のオーロラ発生日数が270日を超えていた。これは、ほぼ毎日(約70%)オーロラ帯のどこかで明るいオーロラが出現していたことを意味する。一方、最も少なかったのは極小期の1年後の2009年であり、年間発生日数は100日程度(約27%)であり、2015年と比べると1/3程度の出現日数であった。新しい太陽活動サイクル25は2020年から始まった。まだオーロラの発生日数の増加は見られないが、今年以降は今後の太陽活動の増大に伴うオーロラ出現日数の増加が期待される。次に、図3は2020年の月別のオーロラの出現日数を示す。棒グラフの高さは、昼夜全て含めた24時間でレベル3以上のオーロラが最低1回出現した日数を示す。春分・秋分付近でオーロラ出現日数が多くなっていることが分かる。これは、地球と太陽の位置関係による3図2 レベル3以上のオーロラの出現実績図3 レベル3以上のオーロラの出現実績とアラスカの日陰時間1253-4 オーロラ予報「オーロラ・アラート」

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