とY成分)と電場変動(X成分とY成分)を示している。SSCによるステップ状の地磁気変動に対応して、インパルシブなGICが観測されている。1956年以降に柿岡で観測された最大のSIは、1960年11月13日10時23分UTに発生したものである。図9にこのSIに伴う柿岡の地磁気水平成分の変動とその時間変化率を示す。地磁気水平成分変化の最大振幅は220 nTで、その時間変化率は最大124nT/分であった。ニュージーランドでの電力設備の障害[10]が報告されている2001年11月6日のSSCの際には、柿岡の地磁気水平成分変化の最大振幅は105 nTで、その変化率は最大43 nT/分であった。3.3湾型じょう乱に伴うGIC2017年12月5日の13時16分UTと16時40分UTに発生した湾型じょう乱に伴う観測データを図10に示す。上から順にオーロラ活動を示すAE指数(暫定値)、SFJとSTBのGIC測定データ、柿岡での地磁気変動(X成分とY成分)、電場変動(X成分とY成分)を示している。高緯度でのオーロラ活動に伴う地磁気図9 1960年11月13日のSIに伴う柿岡の地磁気水平成分の変動とその時間変化率図10 2017年12月5日の湾型じょう乱時のAE指数(暫定値)、SFJとSTBのGICと柿岡の地磁気及び電場変動図11 2004年11月9日の大きな湾型じょう乱に伴う柿岡の地磁気変動とその時間変化率図12 2017年4月1日のSFE時のGOES衛星で観測されたX線フラックス、SFJとSTBのGICと柿岡の地磁気及び電場変動1333-5 地磁気誘導電流(GIC)の測定
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