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(北を0度、東回りにとった角度)、天頂角65度である。国分寺局から見たサロベツ局の方位角は6度であるので、この電波到来推定方向は適切であると言える。次に図7(a-1)右上の拡大図で白丸を付した6点のデータについて同様の解析をし、出力パワーが最大となる位置を重ね書きしたのが図7(a-3)である。大多数の点が方位6度のサロベツの方向から来たことがわかり、統計的にもフーリエ法の妥当性が示される。同様の解析を図7(b-1)及び(c-1)に対して行ったものが図7(b-2)と(b-3)、図7(c-2)と(c-3)である。国分寺局から見た山川局、大宜味局の方位角はそれぞれ、245度、232度であるのに対し、(b-2)及び(c-2)で出力パワーが極大を示す方位角は242度、232度、と、良い一致が見られ、方位角に対して10度程度の分解能が図6 フーリエ映像法による電波到来方向推定の概念図図7VIPIRによる斜入射観測のイオノグラム(a-1), (b-1), (c-1)及びそれぞれのF層エコーからフーリエ映像法により電波到来方向を推定した結果(a-2,3), (b-2,3), (c-2,3)92-1 VIPIR2による国内電離圏定常観測

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