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が、電波模擬の状況に応じて異なる無線リンクエミュレータを介して動作することはすでに述べた。図17は、仮想無線機の接続動作を示す。特に、無線リンクインタフェースでは、NICTで開発されたNEToriumに準じた制御の適用を検討していて、仮想無線機の信号として、PHYフレーム化しないカプセル化されたパケットに対する統計的な処理を行う。6.3これまでの成果図18に、電波伝搬パラメータの実装の一形態を示す。図は、電波模擬が対象とする三次元の空間において、離散的な格子点を定義し、各点に関する電波伝搬パラメータを定義し参照する例を示している。仮想-疑似無線機間の相互接続に関する検証について図19に示す。図は、仮想無線機からの信号が、図14、図17に示す変換器を介してPHYフレーム化された後に、疑似無線機の信号同様に、FPGA無線リンクエミュレータに出力される設計を示したものである。VM変換器無線リンクインタフェース(NETorium)仮想無線機MACPHYEthernetAsteroidパケットEthernet switchEthernetMeteorAsteroid「仮想間」仮想MAC「対疑似」仮想MAC疑似無線機(無線リンクエミュレータ)AsteroidパケットAPPTCP or UDPIP図17 仮想無線機の接続動作機能ブロック名機能の詳細全体管理CPSエミュレータ全体管理ユーザインタフェイスユーザからの入力受付オーケストレータユーザ要求を実現するための各要素との連携を仲介シナリオ管理ユーザの入力を理解し、構築すべき環境と各ステップでのオブジェクト挙動の制御のためオーケストレータを通じ各機能を連携リソースマッパーユーザからの要求を満たすための実験リソースを提供位置決定ユーザ指定やエミュレーション環境のフィードバックを得てオブジェクト位置を決定モデル合成各ステップにおける無線リンクエミュレータへの入力(元)データの生成リソース制御ユーザ定義による検証環境構築、シナリオ実行エミュレータ制御モデル合成による情報を疑似無線機・仮想無線機の入力に変換し適切なタイミングで適用伝搬パラメータ計算エンジンエミュレータ制御サブシステムとして、伝搬パラメータから統計的MAC品質を算出情報収集環境内に存在するオブジェクトの情報を収集可視化情報整理情報収集で得た結果のフォーマットを整形し可視化しやすい形に変換・保持可視化プロファイル群可視化情報整理の結果を利用者へ提供(用途によりその形式を変更可能に)表2 各機能ブロックの詳細エエミミュュレレーーシショョンン用用物物理理リリソソーースス物理リソース確保・設定ログ解析・可視化エミュレーション実行物物理理リリソソーースス上上にに構構築築さされれたた論論理理エエミミュュレレーーシショョンン環環境境論論理理空空間間のの影影響響をを考考慮慮ししたた無無線線エエミミュュレレーーシショョンン環環境境割り当て/構築割り当て/構築ACD疑似無線機PC物理PC上に仮想リソースを構築仮想的に物理環境を再現仮想無線機VMサーバ論理空間設定伝搬パラメータ適用B図15 エミュレーション実行の概要可視化プロファイル群ユーザインタフェイスオーケストレータリソースマッパーリソース制御位置決定モデル合成情報収集ログ元情報……………………………可視化情報整理可視化基礎情報エミュレーション実行者シナリオ入力シナリオ変換各種機能要求監視対象情報ログ情報可視化基礎情報可視化情報外部との統一した情報交換のためのAPIエミュレータ制御ログ情報収集全体管理エミュレーション基盤管理者環境全体の管理のための操作シナリオ管理制御可視化プロファイル群可視化プロファイル群伝搬パラメータ計算エンジンユーザインタフェイスエミュレーションリソースサーバネットワーク機器疑似無線機持ち込み機器検証環境コマンド発行などエミュレーションマスター情報図16 機能ブロック間の情報のやり取り12   情報通信研究機構研究報告 Vol.67 No.2 (2021)2 NICTにおける総合テストベッドの概要とB5Gに向けた取組

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