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プログラミング言語P4のマルチテナントテストベッド環境として、オープンソースを用いて構築したもので、第5期中長期計画に向けた新しいテストベッド機能として追加したものである。その概要は以下のとおり。 •P4 Language Consortiumが開発、提供しているソフトウェアスイッチBMv2を利用     (BMv2:Behavioral Model version 2) •BMv2 とVM を提供し、ユーザーが求めるトポロジにて提供また、今後は以下の開発を計画している。(図5) •ハードウェアスイッチによるテスト環境の提供(同時利用ユーザー数に制限有り) •スマートNICによるテスト環境の提供(同時利用ユーザー数に制限有り) •マルチユーザ対応ハードウェアスイッチによるテスト環境の提供⑤ エッジテストベッド 5G / Beyond 5G、サイバーフィジカルシステムのインフラとして期待されるエッジコンピューティング環境を再現した「エッジテストベッド」は、令和3年6月から提供が開始されている。既存クラウドにて広く活用されているKubernetesと互換性を持つエッジコンピューティング環境に対して、所望のネットワーク遅延を満たす資源配置を実現するため独自に開発した「仮想リージョン」を適用し、エミュレーション基盤図4 LPWAテストベッド図5 P4のマルチテナントテストベッドの開発計画東京名古屋大阪岡山福岡東京⼩⾦井名古屋大阪東京⼩⾦井名古屋大阪step0マルチユーザ対応202020212022202320242025step0step1-1 (時分割) ※step1-2(空間分割) ※※同時展開step1-1シングルユーザ対応step1-2マルチユーザ対応Behavior Model v2活用•OSS, C++ベースEdgecore Wedge 100BF-32X•Switch LSI: Barefoot Tofino•CPU: Pentium D-1517•スイッチ容量:3.2Tbps•パケットバッファ:22MB空間分割マルチテナント空間分割マルチテナント時分割マルチテナント○ネットワークプログラマビリティの新技術をマルチテナント化◇パケット処理の基本動作をプログラム可能◇最短2日で開通(step0)◇図中の拠点ヘ他拠点等から接続18   情報通信研究機構研究報告 Vol.67 No.2 (2021)3 NICT総合テストベッド利活用の向上と拡大を目指して

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