StarBED上に構築、エッジコンピューティングテストベッドとして提供している(図6)。本環境では、 •市内エッジ、県内エッジ、クラウド等、様々なネットワーク遅延を再現したサーバの配置 •複数箇所の無線基地局ノードによるモバイルネットワークの再現をすることにより、エッジコンピューティングインフラを再現している。⑥ 活用研究会「NICT総合テストベッド活用研究会(略称:活用研究会)」は、NICT総合テストベッドを試験的かつ手軽に利用できる試用環境を提供し、NICT総合テストベッドの利活用促進及び今後のテストベッドの利活用推進方策、拡充すべき機能等を検討することを目的としており、初期メンバーは、テストベッド分科会関係者並びに、NICT総合テストベッド事務局から構成された。また、活用研究会の会員となることで、書面の取り交わしがなくともメールでの申請によりNICT総合テストベッドの“お試し利用”が可能となっており、商用クラウド並みの手軽さで利用開始できるよう手続きの簡素化を実現している。テストベッドの試用環境イメージを図7に示す。さらに令和2年度からは、新たな取組として、会員が提供する自社のデバイス、ソフトウェア、データ等に関する次のようなサービス・機能を、他の会員が試用できる仕組みを整備し提供している。 •GPUクラウドサービス •データ可視化ツール •時空間データGISプラットフォーム(旧NICTサイエンスクラウド)プロジェクト (気象・地理データ・アプリ等) •IoT-ゲートウェイ+LPWA試用サービス活用促進の取組総合テストベッド研究開発推進センターでは、NICT内外におけるNICT総合テストベッドの利活用促進を図るため、ユーザーの利便性を高めるとともに、情報発信・広報活動を積極的に実施する等周知活動も強化してきている。その取組の一例は次のとおり。 •今まで個別に存在したJGNとStarBEDの申請・相談窓口を一元化し、ユーザーの利便性を高め、融合利用を加速 •総務省のSCOPEにおける活用促進に向けた総合通信局との連携や各種説明会・展示会における情報発信・広報活動等を積極的に実施し、周知活動の強化 •優良事例をホームページに掲載し、テストベッドの利活用事例、効果等を対外的に発信することによって、テストベッドの更なる利活用を推進 •産学官連携した全国規模の実証実験として、NICTが主催となった産学官の連携により、さっぽろ雪まつりにおいて、JGNを用いた全国規模の非圧縮8K映像伝送を実施。平成30年2月、49組織と共同で、100 Gbpsを超える非圧縮8K非圧縮映像及び多チャンネルハイレゾ音声を、JGNを3図6 エッジテストベッド環境193-1 NICT総合テストベッドの運用及び活用促進に関する取組
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