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含む複数の100 Gbps回線を用いたマルチパス分割伝送する世界初の実証実験に成功。令和2年2月には57組織が連携し、大容量高精細モニタリングの100 Gbps実装の基本機能、性能の検証を実施。また、令和3年2月には、高速ソフトウェアルータを用いた伝送実験を遠隔で実施。 •アジア-欧州間研究・教育用ネットワーク(AER)に関する覚書を国内外の機関と締結し、既に締結済みのアジア・太平洋地域での100 Gbps高速回線によるリング(APR)と合わせて、アジアと欧米も含めた100 Gbps以上の帯域を利用可能な全世界的な回線接続環境を整備。これにより、国際研究・教育用ネットワーク間での回線相互バックアップ及び国内外研究・教育機関との協力関係を強化。 また、本国際回線環境は、平成29年以降、SC (Supercomputing Conference) 、さっぽろ雪まつり実験、大容量データ伝送を競う技術コンテストData Mover Challenge、素粒子実験データの国際共有プロジェクト等で活用されるとともに、ひまわりリアルタイムWeb等のアジアへの展開等の国際的な技術実証において活用こうした取組により、「テストベッド利用件数」は、第4期中長期計画開始の平成28年度以降着実に増加(102件→171件(平成28年度-令和2年度)、期間累計利用件数320件)してきている。また、IoT関連の利用(46件→84件)、社会実証関連の利用19件→44件)も同様に増加してきており、社会実証や技術実証、イノベーションの創発を促す利用に貢献できている(図8)。また、累計利用件数320件を利用分野別に分類すると、JGNのリソースを最大限に活用できるネットワーク分野中心に、AIやビッグデータなど、近年のトレンドに沿った研究の支援にも貢献していることがわかる。さらに利用機関別に分類した場合、図10に示すとお図7 活用研究会環境図8 利活用の活性化:利用件数の伸びストレージ仕様サーバVM仕様VM1VM2VM3VM4ndojima,kote,note-vm共通CPU︓2core/4threadCPU︓1core/1threadCPU︓1core/2threadCPU︓4core/8threadCPU︓2core/2threadメモリ︓16GBメモリ︓4GBメモリ︓8GBメモリ︓32GBメモリ︓4GBディスク︓20GB+100GBディスク︓10GBディスク︓15GBディスク︓20GBディスク︓50GBOS:ubuntu16.04OS:ubuntu20.04OS:ubuntu20.04OS:ubuntu20.04OS:Ubuntu16.04hokurikuVM1VM2VM3VM4ndojima-vmkote-vmnote-vmサーバVMストレージ(VM貸し)踏み台サーバSSH 公開鍵認証Internet公開鍵秘密鍵JGNkoteJGN堂島JGNnoteJGN北陸19213240444658647384102127140178171102154203257320050100150200250300350社会実証IoT関連利⽤件数(期間累計)利⽤件数20   情報通信研究機構研究報告 Vol.67 No.2 (2021)3 NICT総合テストベッド利活用の向上と拡大を目指して

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