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まで、NSFと共同で「スマートコミュニティを支える高信頼ネットワーク構成技術の研究開発」に関し、(1) IoT (Internet of Things)/CPS (Cyber-Physical Systems)信頼確立のための基盤技術、(2) IoT/CPSを支える光ネットワーク技術の2領域について、日米共同研究プロジェクト提案の公募を行った[17]。2018年9月から2021年8月まで、JUNO2(日米共同研究プログラム第3弾)として、5件(NICTとの連携を含む)の日米共同研究プロジェクトが実施された[18]。2020年11月、JUNO2後継プログラムの形成に向けて、プログラム可能なネットワークに関するワークショップをNSFと共同でオンライン開催し、共同研究を行ういくつかの領域を特定した。2021年9月から12月まで、NSFと共同で「次世代コアとBeyond 5G / 6Gネットワークのためのプログラム可能なネットワークの研究開発」に関し、(1)ネットワークアーキテクチャ/ネットワーク内インテリジェンス及びプログラム可能なネットワーク機能に関する基礎技術、(2)スマートサービス、アプリケーション及び研究用テストベッドでの実験の2領域について、日米共同研究プロジェクト提案の公募を行った[19]。2022年から3年間、JUNO3(日米共同研究プログラム第4弾)として、最大5件(NICTとの連携を含む)の日米共同研究プロジェクトを実施する予定である。4.2欧州FP7、Horizon 2020NICTでは、欧州連合(EU)との連携により研究開発の促進が期待できる領域について、2013年度から欧州委員会(EC)が実施する第7次欧州研究開発フレームワーク計画(Framework Programme 7: FP7)及びFP7の後継の研究開発プログラムであるHorizon 2020と連携して共同で公募を行い、日欧の共同研究を実施してきた。日欧が協力して研究開発を行うことで、双方の強みを戦略的に組み合わせるとともに、国際標準化をにらんだ研究開発力の強化や国際的な研究開発・実証環境の構築を図るとともに、研究開発分野における協力関係を継続し、深化させることを狙いとしている。第1弾では、ECが実施するFP7と連携して、2012年10月から11月まで「新世代ネットワークの実現に向けた欧州との連携による共同研究開発」と題して、以下の3つの課題について共同で公募を行った[20]。 •課題ア モノのネットワークとクラウドを融合するネットワークサービス基盤の研究開発 •課題イ ネットワークテストベッドを活用した日欧における実証的共同研究 •課題ウ コンテンツ指向ネットワーキングによる省エネルギーコンテンツ配信の研究開発公募の結果、2013年4月から2016年3月までの3年間、3件の日欧の共同研究を実施した[21]。課題イでは、日本と欧州のテストベッドを接続し、接続されたテストベッドを用いた実証的共同研究開発を行うことを狙いとした。なお、第1弾共同研究開発の開始にあたり、2013年7月、総務省との共催により平成25年度「日欧国際共同研究」に関する講演会を東京で開催した[22]。第2弾では、ECが実施するHorizon 2020と連携して、2014年1月から4月まで「新世代ネットワークの実現に向けた欧州との連携による共同研究開発および実証」と題して、以下の2つの課題について共同で公募を行った[23]。 •課題A 大規模スマートICTサービス実証基盤を用いたアプリケーション実証 •課題B 高い密度で集中するユーザに対応可能なアクセスネットワークの開発公募の結果、2014年10月から2017年9月までの3年間、2件の日欧の共同研究を実施した[24]。課題Aでは、NICTが設置する大規模Smart ICTテストベッドJOSEと、欧州で開発が進められてきたテストベッド技術と実証実験の経験を連携させ、新たな価値を生み出すICTサービスを開発することを目的とした。なお、第2弾共同研究開発の開始にあたり、2014年10月、総務省、ECとの共催により、「第5回日欧ICT国際共同研究シンポジウム」をベルギー ブリュッセルで開催した[25]。第3弾及び第3弾追加募集では、ECが実施するHorizon 2020と連携して、2015年10月から2016年1月まで(追加募集は2016年4月から6月まで)、以下の3つの課題について共同で公募を行った[26]。 •課題番号183 欧州との連携による公共ビッグデータの利活用基盤に関する研究開発 •課題番号184 欧州との連携による情報指向ネットワーキングに関する実証的研究開発 •課題番号192 高齢者の活動的・健康的な生活を実現するための欧州との連携によるネットワークプラットフォーム基盤技術の研究開発公募の結果、2016年7月から2019年6月まで(追加募集は2016年11月から2019年10月まで)の3年間、4件の日欧の共同研究を実施した[27][28]。課題番号184では、日欧双方で実施されているテストベッドやICN(Information Centric Network)に関する研究開発成果を活用して、ICN技術を展開するために効果を発揮するグローバルなテストベッドを構築・フェデレーションし、高品質メディアやコンテンツ配信などを多数の多様な環境にあるユーザに対して効率的に実現するためのICNプロトコルやフレームワークを開発することを目的とした。なお、2016年10月、総務省、EC293-2 NICT総合テストベッドを通じた国際連携に関する取組

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