Data Mover Challenge (DMC)コンテストは、データ転送技術(メモリ間・ディスク間)の競技会であり、シンガポールNSCC (National Supercomputing Centre)[43]の主催で、インフラ(100Gbps回線及びDTN)を提供するパートナー機関とともに開催している。成績優秀者の表彰式が、毎年3月頃にNSCCが開催する国際会議 SCAsia[44] で行われている。2019年に最初のコンテストDMC19が開催され、2020年にDMC20、2021年10月現在DMC21がそれぞれ開催されている。NICTは、DMC19よりパートナーとして参加し、DTN (東京設置)及び東京-香港-シンガポール100Gbpsを提供してきている。競技参加チームは、自らが開発したデータ転送ツールとソフトウェアをDTN上にインストールし、コンテストに臨む。実際には、各チームにDMC期間中5日間が割り当てられ、最初の3日間でソフトウェアのインストール、残り2日間でデータ転送し競技用にデータ収集するスケジュールである。図9 HpFPのNICT(日本)-NECTEC(タイ)間でのデータ通信性能:輻輳時の高い通信性能を示している図8 タイ・フィリピン・台湾のひまわりリアルタイムWebミラーリングと高速データ伝送32 情報通信研究機構研究報告 Vol.67 No.2 (2021)3 NICT総合テストベッド利活用の向上と拡大を目指して
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