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図10にDMC21でのネットワーク構成、表1にDMCの変遷を示す。5.4国際間実験回線(計500 Gbps)によるデータ伝送実験長距離高速ファイル転送プロトコルMMCFTP(Massively Multi-Connection File Transfer Protocol)は、同時に多くのTCPコネクションを使用し、安定した超高速データ転送を実現するものである。MMCFTPを使った伝送実験は、NICTのテストベッド等を使って、2015年頃から行われており、2017年11月に開催されたSC17での実証実験(NICT/NII共同)では日米間の100Gbps 3経路を用い、転送速度231Gbpsを達成した。2年後のSC19においては、日米間で100Gbps 5経路の設定が可能になったことから、図11のネットワークを構成し、NICT/NII共同で実証実験を行った[45]。このネットワークは、JGN・SINET5(NII)・WIDEプロジェクト・SingAREN・TransPAC・Pacific Wave・Internet2・CANARIE・CAE-1(3.2参照)・GÉANT・NORDUnet・SURFnet・TEIN*CC・AARNetから成るものである。図10 DMC21ネットワーク構成(出典: NSCC Singapore, "Data Mover Challenge 2021 Participants' Information") DMC19DMC20DMC21実施期間2019/1 – 2019/32019/8 – 2020/12021/8 – 2021/9競技参加チーム数77 *17 *2パートナー数(回線・DTN提供者)91921DTN数 *3()内は設置国。下線は新規参加国5(日本・シンガポール・韓国・オーストラリア・米国)9(日本2・シンガポール・韓国・オーストラリア・米国・英国・オランダ・デンマーク)9(日本・シンガポール・韓国・オーストラリア・米国・英国・オランダ・デンマーク・サウジアラビア)ネットワークL2–VLANL2–VLANL3 、一部L2–VLANテストシナリオ両方向転送片方向転送1対多の同時転送片方向転送1対多の同時転送IPv6*1 NICTは、JAXA/NICTチームとして参加し、"Experimental Excellence Award"を受賞した。*2 2021/10時点の参加者数。NICTは「チーム武蔵野」として参加。*3 DTN間は100Gbps回線で接続。表1 DMCの変遷333-2 NICT総合テストベッドを通じた国際連携に関する取組

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