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ドである。特に、B5Gソフトウェア化インフラテストベッドと連携することで、超高速・超低遅延なB5Gを活用したアプリケーションやサービスの開発と検証を可能とすることを目指している。「B5Gソフトウェア化インフラテストベッド」はB5Gネットワークインフラのためのテストベッドである。B5Gの超大容量・超低遅延・超多数同時接続なネットワークシステムの研究開発の推進と実証を目的としている。また、「B5Gソフトウェア化インフラテストベッド」においては、ネットワーク上で効率よくサービスを提供するためのエッジクラウド連携基盤技術も検討する。なお、「B5Gソフトウェア化インフラテストベッド」の取組の詳細については、本特集号の2「NICTにおける総合テストベッドの概要とB5Gに向けた取組」を参照いただきたい。上記のDCCSとB5Gソフトウェア化インフラテストベッドを連携させることで、DCCSでB5Gネットワークの機能を活用したアプリケーションやサービスの開発と検証が可能になるが、DCCSのユーザであるサービスレイヤの開発者にとっては、ネットワークレイヤ(インフラレイヤ)の処理を意識せずに、すなわち、サービスレイヤの開発者がネットワークレベルの処理をプログラムしたりすることなく、ネットワークの機能を利用できることが必要である。そこで、B5Gの機能を容易に利用できるように「エッジコンピューティングプラットフォーム」の研究開発にも取り組んでいる。具体的には遅延を保証しながらコンピューティング資源の配置とネットワーク構成を自動的に行うイン図1 B5Gテストベッド2025の概要ビル空調辺境地コネクテッドカー見守り監視ライドシェア40   情報通信研究機構研究報告 Vol.67 No.2 (2021)4 NICT総合テストベッドの新たな可能性に向けた研究開発

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