フラ構成方式の研究開発や、エッジコンピューティングにおいて容易にデータを利活用できるようにするためのデータアクセス制御方式の研究開発などにより組んでいる。なお、エッジコンピューティングへの取組については、本特集号の4-1-3「エッジコンピューティングへの取組」を参照いただきたい。上述のように、B5Gテストベッド2025はサービスレイヤからB5Gインフラまでが連携した開発と検証がワンストップで行える先進的なテストベッドを目指している。NICT Data Centric Cloud Service (DCCS)への取組 本節ではDCCSへの取組と検討状況を紹介する。3.1DCCSの概要図2にDCCSの概要を示す。DCCSは多様なデータとそれを活用する機能をAPIとしてテストベッドのユーザに提供し、それらのデータや機能を活用したアプリケーションやサービスの開発を可能とすることを目的としたテストベッドである。特に以下を狙いとしている。 •多様なデータとB5Gを組み合わせたサービス創成のためのテストベッド •NICT保有のデータや先進的技術などNICTの強みを活いかした価値を提供 •B5Gネットワークを用いた新サービスの開発環境 •アプリケーションのサンプルや活用事例を蓄積しユーザと共有することで、新サービスの萌ほう芽がを促し、いち早い検証と実用投入を可能とする •外部とも協力しながらデータや機能を開発(テストベッド分科会との連携や共同研究等)3.2DCCSの構成と検討状況図2にあるようにDCCSは主に、図の下から、プラットフォーム、データ連携モジュール、統合APIから成る。プラットフォームはNICT内外で開発された様々なデータや機能をAPIとして提供するプラットフォームである。データ連携モジュールは各プラットフォームのAPIの統合APIへの変換や、各プラットフォームのデータや機能を連携させた処理を実現する。そして、データ連携モジュールで実現された処理を統合APIとして提供することにより、各プラットフォームのデータや機能及びそれらを連携させた処理を、ユーザにとってわかりやすく統一された統合APIとして提供する。以下にプラットフォームの検討状況を述べる。現状では「異分野データ連携プラットフォーム」、「多言語音声認識・合成・翻訳・対話プラットフォーム」、「時空間GISプラットフォーム」、「外部ユーザ開発プラットフォーム」、「B5G連携プラットフォーム」などを検討している。「異分野データ連携プラットフォーム」はNICT統合ビッグデータ研究センターで取り組んでいる異分野データ連携基盤であるxDataプラットフォー3図2 サービスレイヤテストベッド NICT Data Centric Cloud Service (DCCS)の概要414-1-1 Beyond 5G時代のサービス創成のためのテストベッド NICT Data Centric Cloud Service (DCCS) への取組
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