VENUE に参加させる。これにより、VR システム上の GFA コンテンツの視点移動や時間ステップの更新は、コントロール計算機から制御することができる。3.7ChOWDER筆者らはこれまで、TDWでの大規模可視化用ミドルウェアChOWDERを開発してきた[62][63]。ChOWDERは複数のディスプレイにコンテンツを分散レンダリングできるため、3.6で述べたボリュームコミュニケーション機能を有する。また、筆者らが開発・OSS化しているSTARS機能の一つであるWebアプリ用時間管理ツールTimeline[106]を組み込むことにより3.2で述べたiTownsに時系列データ表示機能を付加し、TDW上での超高解像度表示を実現した(図31)。これは他の類似ミドルウェア(たとえばSAGE2)や他のWebGIS(たとえばGoogle EarthやCesium)にはない独自機能である。時空間データGISプラットフォーム活用事例 4.1ひまわりリアルタイムNICTサイエンスクラウド(及び時空間データGISプラットフォーム)利活用事例の一つが、ひまわりリ4図31 ChOWDERによるiTownsアプリケーションのTDW表示事例図32 ひまわりリアルタイムアプリケーション(スマートフォンアプリ)図33 ひまわりリアルタイムデータフロー[107]図34ウェザーニューズ社オンライン天気予報でのひまわりリアルタイム利用事例図36ひまわりリアルタイムアクセスログ(国内、海外、合計):2016年~2020年図35ひまわりゲームアプリとイベント利活用事例:(a/b)NICTオープンハウス2019体験ブース、(c)名古屋市科学館、(d)土庄小学校(香川県)(a)(b)(d)(c)80 情報通信研究機構研究報告 Vol.67 No.2 (2021)4 NICT総合テストベッドの新たな可能性に向けた研究開発
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