交通・観光等の様々な分野で活用されるに至っている。2021年度から開始した第5期中長期目標・計画においては、GC計画2025に基づき、文脈や話者の意図を補い、周囲の状況等の多様な情報源も活用して翻訳の質を高め、ビジネスや国際会議等の場面においても利用可能な実用レベルの自動同時通訳を実現する多言語コミュニケーション技術を研究開発する。我が国の外国人材受入れ等の共生政策を十分踏まえるとともに2025年に開催予定の大阪・関西万博も見据え、新たな社会ニーズや多様なUIに対応した同時通訳システムの社会実装の推進に取り組んでいく。謝辞本件は、総務省の情報通信技術の研究開発「グローバルコミュニケーション計画の推進 - 多言語音声翻訳技術の研究開発及び社会実証 - I. 多言語音声翻訳技術の研究開発」及び「災害時における多言語音声翻訳システムの高度化のための研究開発」並びに「ICT重点技術の研究開発プロジェクト(JPMI00316)」における「多言語翻訳技術の高度化に関する研究開発」による委託を受けて実施した研究開発による成果について記載しています。参考文献】【1総務省, “グローバルコミュニケーション計画,” https://www.soumu.go.jp/main_content/000285578.pdf, April 2014.2総務省, “「グローバルコミュニケーション計画2025」の公表,” https://www.soumu.go.jp/menu_news/s-news/01tsushin03_02000298.html, March 31, 2020.3隅田 英一郎, “MASTARプロジェクトにおける音声翻訳技術,” 情報通信研究機構研究報告, vol.58, nos.3/4, 7-1, pp.187–194, 2012.4安田 圭志, 松田 繁樹, “全国音声翻訳実証実験の概要,” 情報通信研究機構研究報告, vol.58, nos.3/4, 7-2, pp.195–204, 2012.5松田 繁樹, 安田 圭志, 河井 恒, “VoiceTra実証実験の概要,” 情報通信研究機構研究報告, vol.58, nos.3/4, 7-3, pp.205–209, 2012.6堀 智織, “ネットワーク型音声翻訳の国際標準化と国際研究協力による標準化技術普及の取り組み,” 情報通信研究機構研究報告, vol.58, nos.3/4, 7-4, pp.211–217, 2012.香山 健太郎 (かやま けんたろう)ユニバーサルコミュニケーション研究所総合企画室室長博士(工学)人工知能 河井 恒 (かわい ひさし)ユニバーサルコミュニケーション研究所先進的音声翻訳研究開発推進センター先進的音声技術研究室室長博士(工学)音声情報処理【受賞歴】2015年 電気通信普及財団 第31回(2015年度)電気通信普及財団賞(テレコムシステム技術賞)2014年 電子情報通信学会 2014年度論文賞2010年 情報処理学会 2010年度喜安記念業績賞隅田 英一郎 (すみた えいいちろう)NICTフェロー/ユニバーサルコミュニケーション研究所先進的音声翻訳研究開発推進センター先進的翻訳技術研究室室長博士(工学)自然言語処理 【受賞歴】2020年 内閣府 第2回日本オープンイノベーション大賞総務大臣賞2013年 内閣府 第11回産学官連携功労者表彰 総務大臣賞2010年 文部科学大臣 科学技術賞内元 清貴 (うちもと きよたか)ユニバーサルコミュニケーション研究所研究所長/先進的音声翻訳研究開発推進センター研究開発推進センター長/先進的リアリティ技術総合研究室室長博士(情報学)自然言語処理【受賞歴】2001年 情報処理学会 2001年度(平成13年度)山下記念研究賞94 情報通信研究機構研究報告 Vol.68 No.2 (2022)2 多言語コミュニケーション技術
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