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れらの情報を基に本人の360度フルボディの基本モデルを再構築する(図5上部)。この基本モデルは、一万個以上の頂点から成るメッシュで表現された身体の3D形状、3Dテクスチャ画像(3D形状と対応づけられた服装・肌・顔パーツ等の画像)及び個人の形状の特徴や関節の3D位置等を表す200個近いパラメータから構成されている。次にStep2において、本人が様々な動作や表情を見せると、入力映像のフレームごとに顔の表情(3D表情パラメータ)と身体の姿勢(3D骨格・関節角パラメータ)を推定し、あらかじめ構築しておいた身体の基本モデルをこれらの情報をもとに更新するとともに、各フレームで推定された顔の3Dテクスチャ画像と身体の3Dテクスチャ画像を統合する。この3Dアバターを仮想空間上に任意の向きで配置すれ図4 REXRによる多様な感情表出の再現例(上から怒り、嫌悪、驚き、ほほ笑み)図5 REXRにおける3Dアバター構築・再現の処理ステップ【Step1】各フレームで顔表情と姿勢を推定しモデルを更新身体の動きを様々な方向から表示カメラ映像身体の基本モデル(3D形状/テクスチャ)を構築カメラの前で一回転【Step2】102   情報通信研究機構研究報告 Vol.68 No.2 (2022)2 多言語コミュニケーション技術

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