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1013  ●ソーシャルイノベーションユニット令和2年度は、新たに次世代SDNプログラミング言語P4のマルチテナントテストベッド環境を、オープンソースを用いて構築し、P4テストベッドとして提供開始した。 2.テストベッドの利活用の促進とその利用状況テストベッドの利活用の活性化のため、スマートIoT推進フォーラムテストベッド分科会と連携して、将来のテストベッドの要件や利用促進策等を外部からのニーズを踏まえつつ推進している。令和2年度は、NICT総合テストベッド活用研究会の環境において、会員が提供する自社のデバイス、ソフトウェア、データ等のサービス・機能を、他の会員が試用できる仕組みを整備し、「GPUクラウドサービス」、「データ可視化ソフトウェア」、「IoT-GW + LPWA試用サービス」を提供した。また、テストベッド分科会と連携して、次期ネットワークテストベッドWGにおいてネットワークテストベッドの方向性・要件を、データ分析・可視化タスクフォースにおいてテストベッド上でデータ分析・可視化に関する研究開発を推進するための具体的な方策をとりまとめた。3.その他(外部との連携)第4期中長期期間の5年間において、アジア-欧州間研究・教育用ネットワーク(AER)に関する覚書を国内外の機関と締結し、既に締結済みのアジア・太平洋地域での100 Gbps高速回線によるリング(APR)と合わせて、アジアと欧米も含めた100 Gbps以上の帯域を利用可能な全世界的な回線接続環境を整備し、国際研究・教育用ネットワーク間での回線相互バックアップ及び国内外研究・教育機関との協力関係を強化した。本国際回線環境は、平成29年以降、SC (Supercom-puting Conference) 、さっぽろ雪まつり実験、大容量データ伝送を競う技術コンテストData Mover Chal-lenge、素粒子実験データの国際共有プロジェクト等で活用されるともに、ひまわりリアルタイムWeb等のアジアへの展開等の国際的な技術実証に活用されている。令和2年度はSC2020において、オープンソースを用いて構築したP4のマルチテナントテストベッド環境をデモ展示した。3.10.2 総合テストベッド研究開発推進センター

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