1073 ●ソーシャルイノベーションユニット1.IoT無線技術で人・ロボットの協調活動を支援 〜非接触エレベーター移動支援システムを開発〜(図1)人とロボットが共存・協働する構内空間で有効な近距離IoT無線を使ったフロア移動支援システムを開発した。10月には、特許出願・報道発表・CEATEC公開を実施するとともに、ロボット事業者への技術移転手続きにも着手した。12月からは、高輪ゲートウェイ駅における異業種が参画したロボットによる共用実証を開始したが、11月にJR東日本によるプレスリリースでは、当研究室のエレベーター移動支援システムを用いて実証することが大きく取り上げられ発表されるに至った。また、このような経緯から、各種新聞・雑誌で広く取り上げられると同時に、雑誌日経グローカルでは3月号の表紙を飾るなど、機構のアクティビティの広報に大きく貢献した。2.ミリ波IoT搭載サービスロボットによる構内データ収集・配信プラットフォームを開発(図2)5月に特許も出願している60 GHz帯を用いるミリ波IoT搭載サービスロボットによる超高速すれ違い通信技術による、駅・オフィスビル内等構内データ自動収集・配信システムを大手デバイスメーカーと共同開発した。正式なプレスリリースと駅構内等の実フィールドにおけるPoC実証は令和3年度上期で実施の予定である。さらに、分散台帳技術活用データ配信履歴管理技術を開発して特許出願するとともに(8月)、英国大学との共同検討も行い国際会議発表を実施した。3.AI・IoT融合CPSサービス実証用クラウド基盤を構築(図3)オンプレミスIoT実証用クラウド基盤とも連携運用可能な次期AI・IoT融合実証用のクラウド基盤を商用クラウド上に整備、機能性の改善と保守費削減を達成した。機能実装としては、自律移動型ロボットの稼働状態をリアルタイムに監視しつつリモート制御するための機能を実装した(図4)。図3 AI・IoT融合CPSサービス実証用クラウド基盤を構築AI・IoT融合サービス実証クラウドAI分析基盤IoT無線基盤デデーータタ収収集集監監視視・・モモニニタタリリンンググメメッッセセーージジ通通知知遠遠隔隔モモビビリリテティィ制制御御高輪GW駅等高解像度カメラ搭載自律移動型異業種ロボットや自動運転車両等図4 自律移動型ロボットの稼働状態をリアルタイム監視・リモート制御AI・IoT融合サービス実証クラウド自律移動型ロボットがSLAM※技術で検出・生成した位置/地図データを収集自律移動型ロボットの行き先・経由地点を動的にスケジュール・遠隔制御※SLAM: Simultaneous Localization & MappingG1 (x1, y1, θ1@t0)G2 (x2, y2, θ2@t2)G3 (x3, y3, θ3@t3)図2 ミリ波IoT搭載サービスロボットによる構内データ収集・配信プラットフォームを開発ト4Kカメラ搭載自律走行サービスロボット①所望コンテンツ(動画像等)保有中のロボット検索と近接待合せの約束60GHzミリ波帯を用いた超高速データ交換エリア②近接後にロボット間で超短時間データ転送を実施μ波・ミリ波IoT統合通信ユニット3.10.2 総合テストベッド研究開発推進センター
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