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1093  ●ソーシャルイノベーションユニットいる。平成30年度からは、ハイレベルな攻防戦を含む実機演習等を行う「コロッセオ演習」に加えて、選択受講制の「コロッセオカレッジ」を新設。本年度は半数のカレッジ科目でオンライン受講を可能とするなど、コロナ禍における対策と演習効果の最大化を両立。それぞれ合計168名(コロッセオ演習)、378名(コロッセオカレッジ)が受講。4年間の事業目標であるセキュリティ人材220名の育成を完遂し本年度で事業を終了した。2.「セキュリティイノベーター」育成事業(1)「SecHack365」の概要(図4)当センターは、NICTが有する遠隔開発環境「NONSTOP」及び研究・開発に関する知見や人的資源という強みを活用することにより、ほかに類を見ない、1年を通して行われる、アイデアソン、ハッカソン、遠隔研究・開発、発表の組合せによる総合的能力開発プログラム「SecHack365」を平成29年度から提供している。(2)「SecHack365」の実績実施4年目となる令和2年度においては、コロナ禍によりプログラム開始を当初の5月から7月に延期し、オンラインでの開催スタートとなった。通常より2か月遅れてのスタートとなったが、225名から応募を受け付け、選抜された43名の受講者(トレーニー)に対し、セキュリティに関わる研究・開発のトレーニングを実施した。43名のトレーニーに対しては、従来の遠隔研究・開発環境の提供及びトレーナーからのオンラインでの遠隔指導と並行して、イベントウィークと呼ぶ期間に集中的に任意参加型の小規模イベントを多数開催し、また期間中数日をイベントデイと定めて全員参加型のオンラインイベントを開催、それらを組み合わせて、7か月で計7回のイベントウィーク、9回のイベントデイを実施した。1月末の最終発表では全員が事前収録動画で発表を行い、6人の優秀修了生が審査により選出された。3月には一般に向けオンラインでの成果発表会を実施し、全員のポスター展示と成果の発表を行った。修了生に関しては、選抜された2名が「CyberTechGlobal in Dubai」にオンラインでビデオ参加。世界の専門家に向けて英語での事前収録動画による発表を行った。平成30年度からは、修了生のコミュニティ構築にも着手し、コミュニケーションツールの導入や、修了生を対象としたイベント「SecHack365 Returns」を実施しているところであるが、NICTからの修了認定カードの発行、修了生用のコミュニケーションツール及び成果収集や情報発信ツールとしての「修了生ポータルサイト」を作成し、更なるコミュニティの拡充を目指している。図2 CYDERの概要図3 サイバーコロッセオの概要図4 SecHack365の概要3.10.3 ナショナルサイバートレーニングセンター

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