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1113  ●ソーシャルイノベーションユニット2.サイバーコロッセオ…育成計画の前倒しによる育成人数の拡大平成29年度に開始したサイバーコロッセオは、平成30年度から、その育成機会拡大のため、育成人数枠を50名から100名に拡大するとともに、オンライン学習コンテンツの常時提供を実施し、予習復習の時間を拡充した。また、学習効果が高い実機演習時間を確保するため、平成29年度から実施していた初級・中級・準上級コース別に実機演習等を行う「コロッセオ演習」に加えて、受講者が自身の業務やスキルに合わせて希望の講義演習を選択受講できる講義演習群「コロッセオカレッジ」を実施した。令和2年度は、新型コロナ感染症の流行及び東京2020大会の延期を受けて、日程を順延するとともに、コロッセオカレッジの一部(20科目中10科目)をオンライン受講併用とした。最終的に4年間でコロッセオ演習に合計571名、コロッセオカレッジに合計1,717名が参加し、実施計画における人材育成目標数を達成した。 なお、本事業は本年度で事業終了となっている。3.SecHack365 …コース制の拡充と修了生コミュニティの継続支援4年目となったSecHack365では、昨年度からの5コース制を継続しコースごとの特色を明確にすることで、受講者の多様なニーズに対する指導の充実を図った。新型コロナウィルス感染症の影響により、延期開催となったが、225名の応募者より選出された43名のトレーニーに対し、令和2年7月から令和3年2月までの間、イベントウィークと呼ばれる作品作りの期間と、その間に設定されたイベントデイと呼ばれる全員参加型のイベントデイを組み合わせ、従来の集合イベントと同様の内容で計7回のイベントウィークを実施した。また、修了生コミュニティの構築も継続し、修了生を対象としたイベント「SecHack365 Returns」を実施(図2)や、修了生向けのコミュニケーションツールの導入として「修了生ポータルサイト」の作成を行った。さらに、令和2年度修了生から選抜した2名が、イスラエル当局と総務省とのMoC (MEMORANDUM OF-COOPERATION)に基づき開催された「CyberTechGlobalin Dubai」にビデオ動画で参加。世界の専門家を前にして発表の機会となった。なお、今年度受講生は、1年間を通しての研究・開発、作品作りの成果として、「接触確認アプリのセキュリティ・プライバシーリスクの評価」、「VirusTotalTotal〜その結果,本当に正しいの?〜」等、優秀な作品を多数発表した。図2 オンラインで開催された「SecHack365 Returns 2020」の様子3.10.3 ナショナルサイバートレーニングセンター

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