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1393  ●ソーシャルイノベーションユニットへの寄与文書を提出した。・デファクト標準IEEE802.15では、テラヘルツ帯を用いた世界初のデファクト標準IEEE802.15.3dが2017年9月に成立した後、テラヘルツ帯無線に関する議論を「Task Advisory Group -Terahertz(TAG-THz)」にて行っていたが、TAGではなく「Standing Committee」にて行うべきとの方針により11月会合からStanding Committee-Terahertz(SC-THz)と変更が行われた。議長と副議長はこれまでと同様にそれぞれProf. Thomas Kürner(ブラウンシュヴァイク工科大学(Technical University of Braunschweig)と寳迫巌が務めることになった。ITU-Rからのリエゾンに対応し、IEEE802.15.3dのチャネルプランに対してWRC-19 の決議に従ってチャネルプランを制限することを方針とし定めITU-Rへ回答することとした。・テラヘルツシステム応用推進協議会等における活動テラヘルツ波を用いた無線通信技術への注目が高まる中、テラヘルツシステム応用推進協議会においても6Gに向けた議論を行うべきとの意見が多くあり、その意見を受けて「THz-6Gワーキンググループ(THz-6G WG)」を立ち上げた。THz-6G WGの主査はテラヘルツ研究センター長の寳迫巌、副査は早稲田大学の川西哲也教授が務めることとなった。ユースケース等とその技術要件等を議論して定め、Beyond 5G推進フォーラム等を通じて、ITU-R WP5D等への入力を目指すことを活動方針としている。令和3年2月1日に第1回、3月31日に第2回会合を開催した。・衛星搭載型リモートセンシング技術月火星における水資源探査を行う超小型テラヘルツ分光センシングシステムのフライトモデルや世界最軽量6.32kg・最小334×334×333mm3の衛星THzリモセン分光センサーTEREXを成功裏に開発した。・衛星観測データ利活用温室効果ガス等の衛星ビッグデータなどから、新たなビジネス価値を創造するデータアルゴリズムの研究開発を行い、キレイな空気という新たな概念を指標化(CII:Clean aIr Index(世界初))した。・先端ICTデバイスラボオープンプラットフォームである先端ICTデバイスラボの小金井、神戸のクリーンルームでの研究開発環境を提供している。大学・企業等の外部機関35団体(大学28、企業7)、合計162名の外部利用者利用者登録があり、デバイス技術の発展、将来の研究者・技術者等の若手育成に貢献した。デバイス技術のイノベーション創出を目指し、ラボにおける研究活動報告書を作成し、産学官の有機的なコミュニケーションと技術情報共有に貢献した。3.10.8 テラヘルツ研究センター

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