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156■概要戦略的かつ重点的な標準化活動を実現するために策定されたNICTの標準化に係るアクションプランに基づき、NICTの研究成果が実社会において広く活用されるよう、国際標準化活動の強化、推進を行い、我が国の国際競争力の強化に貢献している。具体的には、国際標準への反映を念頭においた研究開発を推進し、その成果を国際電気通信連合(ITU)等の国際標準化機関や各種フォーラムへ寄与文書として積極的に提案することを支援している。また、NICTは専門的な知見を有する中立的な立場であることから、国内における各種の標準化関係委員会への委員の派遣等を積極的に行っている。さらに、標準化に関するフォーラム活動、国際会議等の我が国での開催を積極的に支援している■令和2年度の成果1.標準化活動の推進(1)研究開発成果の国際標準化に資するため、今中長期目標期間における戦略的な標準化推進の基礎として重点分野や具体的な行動計画等を定めた「情報通信研究機構標準化アクションプラン」(平成29年3月策定)を、研究開発・標準化活動の進展や標準化機関の動向の変化等を踏まえて更新した。研究開発成果を国際標準に反映していくため、各種国際標準化機関等における会議等に積極的に参加するとともに、令和2年度においては研究開発成果等に基づき延べ154件の寄与文書を提出した。また、標準化に係る各種委員会、国際標準化機関等の会議等において、令和2年度は延べ50人が議長やエディター等の役割を務め図1 ITU-T勧告Y.3802(量子鍵配送網の機能とアーキテクチャ)3.11.5標準化推進室室長(兼務)  中川 拓哉ほか2名研究成果を社会還元するためオープン戦略として国際標準化を推進

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