1573 ●オープンイノベーション推進本部た。これらにより、機構の研究開発成果に基づく国際標準等28件の成立に貢献した。例として量子鍵配送技術においては、ITU-Tで6つの勧告策定(Y.3801(要求条件)、Y3802(アーキテクチャ)(図1)、Y3803(鍵管理)(図2)、Y.3804(網の制御と管理)、X.1710(脅威分析、セキュリティ要件等)、X1712(安全な鍵供給等))などの標準化を主導したほか、ETSIやISOの会議にも参加し標準策定に向けた議論に貢献した。(2)ITU-T/R/D、APT、ETSI、3GPP等の国際標準化機関・団体への参加資格(メンバーシップ)を引き続き維持した。(3)NICTの職員の国際標準化活動に関して、令和2年度においては、日本ITU協会賞奨励賞を受賞する等、テラヘルツ通信、光アクセス基盤、量子鍵配送ネットワーク等の分野への貢献に対して延べ5名及び1チームが表彰された。2.標準化に関する動向把握・人材育成一般社団法人電波産業会(ARIB)との間で平成24年度に締結した連携・協力の推進に関する協定に基づき、第8回NICTとARIBの連携・協力推進に関する連絡会(令和2年9月)をオンライン開催し、無線通信関係の標準化活動に関する意見交換を行った。3.標準化関連イベントへの参画ITU Virtual Digital World 2020(令和2年9月)において、ビデオ上映にてバーチャル展示を行い、NICTの研究活動を紹介した。図2 ITU-T勧告Y.3803(量子鍵配送網の鍵管理機能)3.11 イノベーション推進部門
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