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168■概要次世代のより豊かで多様な情報通信サービスを実現するため、独創的なICT技術シーズを有し、かつ、資金調達・販路拡大が困難なICTスタートアップに対して事業化に役立つ情報及び交流の機会を提供し、ICTスタートアップの有する有望かつ新規性・波及性のある技術やサービスの事業化を支援して、グローバルに活躍するICTスタートアップの創出を目指している。1.イベント等の開催将来のICTスタートアップの担い手となる高専生、大学生等の若手人材の発掘・育成を目的とする「起業家甲子園」*1を、ICTスタートアップが、工夫を凝らした新規事業を発表しビジネスマッチングにチャレンジする「起業家万博」*2を令和3年3月に開催した。また、ICTスタートアップに対する国内外の展示会への出展機会の提供や地域の「起業家応援団」*3と連携したイベント等の開催により、地域のICTスタートアップの事業化促進、発掘・育成を支援している。2.インターネット上での情報提供「ICTスタートアップ支援センター」HP<https://www.nict.go.jp/venture/index.html>において、ICTスタートアップに係るNICTの支援施策の紹介など、ICTスタートアップに対して有益でタイムリーな情報を収集・提供している(図1)。■【令和2年度の成果】1.イベント等の開催(1)起業家甲子園・起業家万博起業家甲子園については令和3年3月1日に、起業家万博については同年3月2日に、それぞれ丸ビルホール&コンファレンススクエア(東京・丸の内)において開催した。いずれのイベントも、当日は新型コロナウイルス感染防止の観点から、当該会場への入場は審査委員、ICTメンターその他関係者のみに限定し、全国各地区で選抜された発表者は双方向によるオンラインを利用し、地元からプレゼンテーションを行い、それらに対し審査委員による審査が行われた。当該審査の結果、起業家甲子園においては、出場全5チームの中から、総務大臣賞は「運営を効率化し、同窓会のつながりを強化するオンラインプラットフォームAlumnote」を発表した株式会社Alumnote(代表:中沢冬芽氏)に、審査委員特別賞は「-伸縮可能なディスプレイを被服に搭載し、デザインを切り替えるサービス-エレクロ」を発表した会津大学(代表:谷川直弥氏)に、それぞれ授与された(図2)。また、起業家万博においては、出場全11企業・団体の中から、総務大臣賞は「介護ワークシェアリング『カイスケ』」を発表したカイテク株式会社(代表取締役 武藤高史氏)に、審査委員特別賞は「暗号化したまま分析する秘密計算」を発表した株式会社Acompany(代表取締役 高橋亮祐氏)に、それぞれ授与された(図3)。(2)展示会への出展等平成25年度から令和元年度までの起業家万博出場者のうち16企業(NICT発ベンチャー3企業を含む。)に対し、オンラインで開催された「CEATEC 2020 ONLINE(令和2年10月)」における出展の機会を提供するとともに、「起業家甲子園・万博」と「NICT発ベンチャー」の紹介動画、「令和元年度起業家万博ダイジェスト動画」をオンラインサイトにアップし、起業家甲子園・起業家万博のブランディングの向上に努めた。また、「ILS(イノベーション・リーダーズ・サミット)(令和3年3月)」に対し、同イベントへの出展を希望し図1 ICTスターアップ支援センター3.13.2アントレプレナー支援室室長(兼務)  梅澤 信司ほか3名地域発ICTスタートアップの創出

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