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174■概要情報通信システム室では、情報システム・ネットワークの構築・維持・運用、各種無線局・高周波利用設備関連手続きのサポート、特殊な実験装置の試験開発など、幅広いアクティビティでNICTの先端的な研究活動をサポートし、また関連業務の効率化・情報セキュリティの確保を推進している。1.情報システムグループでは、NICT内の情報通信インフラである共用ネットワーク、共用サーバ、外部接続ネットワーク、事務用共通パソコン、テレビ会議システム等の整備・運用及び情報セキュリティの維持・監視を行い、高度な研究活動やその他支援業務をサポートしている。2.電波利用管理・試作グループでは、先端研究開発に欠かせない無線局・高周波利用設備の免許・許可書等を取得するための各種申請及びそれらの設備の運用管理並びに特殊な実験装置等の設計・試作開発等を行うことでNICTの研究開発活動の円滑な推進に貢献している。■主な記事1.情報システムグループ(1)情報通信インフラの整備・運用基幹インフラの整備として、本部本館及び神戸の基幹ネットワーク更新、共用無線LAN更新、研究系ファイル共有サーバ、支援系ファイルサーバ増強、TV会議システム更新及び電話システムの更新を実施し利便性を向上させた。また、Webページの常時SSL化対策を実施し、外部Web及び内部Webのセキュリティを向上させた。テレワーク環境の整備(新型コロナウイルス感染対策)としてアクセスサーバ(リモートアクセス、リモートデスクトップ)のシステム構築、アクセス端末(シンクライアント・PC)の整備、Web会議システムの一括契約を実施し、業務の継続性を確保した。(2)情報セキュリティの維持・監視NICTのセキュリティ研究開発の成果を活用したSOC (Security Operation Center)を運用し、従来から実施・運用している脆弱性診断、侵入検知装置、ファイアウォール、アクセスログ等の情報を分析し、24時間365日 の監視体制の下、情報システムや研究成果のセキュリティ確保に努めた。図1に研究開発成果を活用したセキュリティ監視の一例を示す。インシデント発生時には、初動のネットワーク切断から、サーバの証拠保全、不審ファイルや通信の解析までを迅速に実施し、更なる被害の拡大や再発防止に努めた。情報セキュリティに関する役職員の意識向上のために、情報セキュリティセミナー、e-learningを用いた研修、標的型攻撃メール訓練及び自己点検を実施した。研究室等との情報セキュリティ意見交換を通じて、情報セキュリティ維持に関するルールの周知に務めた。機構の情報セキュリティポリシーを改訂し、最高情報セキュリティ副責任者を設置し、体制の強化を図った。(3)研究開発のサポート研究開発で利用する個別システムのインフラの運用、ネットワークインフラの構築に関する技術的な相談対応や周辺サービスの支援、設定変更、周辺設備(ラックスペース、10 Gbpsネットワーク機器等)の提供を実施した。(4)業務システムの強化・更新会計システムの改修・新規システムの構築検討、資産管理システムの改修、勤務管理システムの改修、申請書等の紙様式・押印のワークフロー化を実施・推進し、業務の効率性を向上させた。2.電波利用管理・試作グループ (1)無線局の申請・管理実験試験用無線局等の各種申請・届出(開設、再免許、図1 研究開発成果を活用したセキュリティ監視・運用NIRVANA改(サイバーセキュリティ研究所)3.14経営企画部 情報通信システム室室長  大高 一弘ほか22名情報システム、無線局、試作開発まで幅広く研究活動をサポート

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