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306MACプロトコル、海中等極限環境の伝搬特性評価系に基づく実証を行う。また、海中・水中環境、体内外環境における極限環境ワイヤレス技術の有効性を実証試験により評価し、利用の目途をつける。技術仕様等の知的財産は、令和元年度までの成果が反映されたIEEE802等の標準規格と有機的に組み合わせることにより、技術移転等の社会展開を効果的に行う。・大規模災害時に情報流通や通信信頼性を確保するため、地域の自営無線ネットワーク内に分散した計算リソースを活用し、サービスの展開や運用を可能とするシステム構築技術を開発して、実証実験により有効性を示す。また、通信途絶領域で情報を収集・共有・配信できるネットワークを容易に構築できるようにするため、令和元年度までに開発した接近時高速無線接続機能と分散エッジ処理基盤を組み合わせてアドホックな臨時ネットワークシステムを構築し実証を行う。⑶ フォトニックネットワーク基盤技術ア 超大容量マルチコアネットワークシステム技術・1入力端子当たり1Pbps(ペタビット/秒)級の大容量光ノードの実証を通じて、ペタビット級マルチコアネットワークシステムに関する基盤技術を確立する。・ホログラム型モード制御デバイスを組み入れた5モード多重伝送システムの実証を通じて、マルチモード・オール光交換要素技術を確立する。・モード選択性を有するマルチモード非線形ファイバによる非線形信号処理の研究開発を行い、波長変換後の縮退モードの制限可能性を評価する。・空間スーパーモード伝送基盤技術として、標準外径ファイバにおけるマルチコア一括増幅による伝送距離1000km以上を実現するための研究開発を行う。・産学官連携による研究推進として、大容量ルーティングノード実現に向けた空間多重フォトニックノード基盤技術の研究開発を行い、スループットを10Pbps超まで拡張可能なフォトニックノードアーキテクチャの原理実証を行う。マルチコアファイバの実用化加速に向けた研究開発を行い、標準外径マルチコアファイバケーブルの損失・クロストーク特性・多段接続特性を解析する。大規模データを省電力・オープン・伸縮自在に収容する超並列型光ネットワーク基盤技術の研究開発を行い、10Tbps級光信号伝送における大幅な電力効率改善に資する信号復元復号処理技術についてシミュレーションにより性能評価を実施する。イ 光統合ネットワーク技術・1Tbps(テラビット/秒)級多信号処理を可能とする光送受信及び光スイッチングシステム基盤技術として、32値以上のバーストモード光変復調方式、変調速度の高速化、高速光スイッチに関する研究開発を行う。・試験ネットワーク上でフレキシブルな運用を可能とする光ノードを用いた複数波長パス切替や高速強度制御を実証し、時間軸・波長軸に対するダイナミック光信号制御技術を確立する。・産学官連携による研究推進として、高スループット・高稼働な通信を提供する順応型光ネットワーク技術の研究開発を行い、モニタリングアルゴリズムの評価や改善を行う。ウ 災害に強い光ネットワーク技術・弾力的スイッチングのフィールド実証として、多波長光パワー等化システムの性能を向上し、JGN等のテストベッド上での障害シナリオに基づいた高速多波長等化実験を行う。・光統合ネットワークとMPLS、Ether、vxLAN、OpenFlow、IP網などの異なるトランスポート方式の中継のためにオープンソースのTransportAPIに対して、光統合ネットワーク用のYANGモデルを拡張した相互接続技術を開発し、相互接続実証実験を行う。・キャリア間連携の取組として、リソースの需給マッチングプラットフォームと連携した連携制御システムを開発し、相互接続の自動制御管理の実証実験を行う。・日米連携JUNO2の取組を推進し、ネットワーク障害の予兆情報など障害に関する状況を機械学習などの手段で分析し、品質劣化検出の自動化を進めるとともに、障害復旧のためのネットワーク制御の自動化の研究を進める。⑷ 光アクセス基盤技術ア 光アクセス・光コア融合ネットワーク技術・低コストかつ高度な光送受信技術や双方向光増幅技術、波長分割多重技術等を導入した光アクセスネットワークシステムを構築し、平成28年比100倍以上のユーザー数を収容する多分岐・大容量伝送を実証し、超高速・極低消

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