310充を図る。・大学等や外部機関の連携を強化し、共同研究を広範に実施する体制を整備し、規模を拡充する。また、国内外の学生等の受け入れを進める。1-4.サイバーセキュリティ分野⑴ サイバーセキュリティ技術ア アドバンスト・サイバーセキュリティ技術・サイバー攻撃観測網の拡充を図るとともに、能動的なサイバー攻撃観測技術の更なる高度化と定常運用を行う。・機械学習等を応用した通信分析技術、マルウェア自動分析技術、マルチモーダル分析技術の更なる高度化と定常運用を行う。・可視化ドリブンなセキュリティ・オペレーション技術の実現に向けてNIRVANA改の更なる高度化と定常運用及び技術移転の拡大を行うとともに、アセット管理機能の定常運用を行う。・IoT機器向けセキュリティ技術の更なる高度化と定常運用を行う。イ サイバーセキュリティ・ユニバーサル・リポジトリ技術・サイバーセキュリティ・ユニバーサル・リポジトリ「CURE(CybersecurityUniversalRepository)」の実現に向けて、各種通信、マルウェア、脆弱性情報、イベント情報、インシデント情報等の集約をさらに進めるとともに、CUREの更なる高度化と定常運用を行う。・CUREに基づく自動対策技術の高度化を行う。・CUREを用いたセミオープン研究基盤構築を進めるとともに、CUREの一部データを大学等に提供し、セキュリティ人材育成に引き続き貢献する。⑵ セキュリティ検証プラットフォーム構築活用技術ア 模擬環境・模擬情報活用技術・模擬環境及び模擬情報を用いたアトリビューション技術を確立するため、模擬環境を用いた攻撃者誘引の並列化をさらに進め、定常運用を行う。・模擬情報を用いたアトリビューションについての実証実験を引き続き行うとともに、模擬環境の外部組織での活用をさらに進める。なお、平成29年度補正予算(第1号)により追加的に措置された交付金を活用して整備した研究開発環境については、生産性革命の実現に向け、引き続きこれらを用いてサイバー攻撃活動の早期収集や未知の標的型攻撃等を迅速に検知する技術等の実証を推進する。イ セキュリティ・テストベッド技術・セキュリティ・テストベッドについて、物理ノードや仮想ノードを含む模擬環境構築運用基盤技術の更なる高度化及びNIRVANA改及びCUREとの連携機能の開発を行う。・模擬情報生成技術の更なる高度化を行うとともに、セキュリティ・テストベッド観測管理技術及びサイバー演習支援技術の高度化と実社会での利活用をさらに進める。なお、平成29年度補正予算(第1号)により追加的に措置された交付金を活用して整備した研究開発環境については、生産性革命の実現に向け、引き続きこれらを用いてサイバー攻撃活動の早期収集や未知の標的型攻撃等を迅速に検知する技術等の実証を推進する。⑶ 暗号技術ア 機能性暗号技術・社会ニーズに対応する機能性暗号技術の社会実装に向け、企業や大学等との連携により進めた実装・評価から得られた知見に基づき、利便性の向上・安全性の強化などの改良やさらに必要となる新たな暗号要素技術の研究開発を行う。イ 暗号技術の安全性評価・外部機関と連携して、政府調達の際に参照される「CRYPTREC暗号リスト」の監視活動及び必要とされる暗号技術(楕円曲線暗号など)の安全性評価を行い、CRYPTRECに貢献する。・大規模な量子コンピュータの出現に備えた新たな暗号技術(格子暗号及び多変数公開鍵暗号など)について、安全性評価に関する研究を継続して行う。さらに、現在利用可能な量子コンピュータを用いた、暗号の解読可能性に関する研究及び調査を行う。
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