3838ネットワークを用いたオンライン授業システムのフィールド実験を実施した(図2)。IETF/IRTF標準化文書提案を継続して行った。2.光アクセス基盤技術(1)パラレルフォトニクス基盤技術レンズやフィルタなど従来の空間光学系光部品をシリコン光回路に変えると小型・集積化が可能である。そのため、将来は光集積回路にシリコンフォトニクス技術の利用が必須となる。そこで、本研究では化合物半導体光デバイスとシリコン光回路を融合した「ヘテロジニアス光集積技術」について注目している。図3(a)に示すシリコン光集積回路では、わずか数ミリ角のシリコン基板内に多数の光機能ブロックを作製することが可能となった。この成果は学官連携によるもので、リング光フィルタや多分岐光回路などの基本的なパッシブ機能ブロックはもちろん、200マイクロ秒の高速波長可変を可能とするマッハツェンダ型光フィルタ構造の開発にも成功した。このようなヘテロジニアス光集積デバイス技術により、100 kHz以下の高い周波数安定性を誇る波長可変光源の開発、将来の高周波基準信号源として期待される小型2モードレーザデバイスの開発に成功した。また、ヘテロジニアス光集積技術では、光増幅デバイスの高度化も重要となるが、広帯域量子ドット光増幅素子の開発にも成功している。量子ドット光増幅素子を用いた広帯域光コム生成の実験において、1チップから1 THzを超える非常に広い周波数範囲で光コムが生成できることを確認した。この量子ドット光コム発生は、将来の光通信の膨大な波長リソースの生成に寄与すると考えられ、ヘテロジニアス集積としてシリコンフォトニクス光回路と組み合わせることで、制御された多波長光源として情報通信ネットワークを構成するための中核的光集積デバイスキャンパスネットワーク教師配信用タブレットCefore学生用タブレットCCN ネットワーク用機器教師講義部屋学生受講部屋2学生受講部屋1CCN-GWFPGAルータCCCCNN ネネッットトワワーーククWiFiAPIIPP ネネッットトワワーーククHD (2Mbps) ストリームFPGAルータ各室の通信収容Ceforeルータ図2 Ceforeなどから構成されるCCN 網を利用したオンライン授業システムのフィールド実験環境波長可変ユニット8ポート分岐回路リング共振器光ゲイン接続導波路光出力パターン(a)ヘテロジニアス光集積回路技術(b)光・高周波ハイブリッド集積デバイス技術⾼周波アンプ回路OE変換回路ハイブリッド光・⾼周波集積デバイス入力光電流(mA)単一素子ハイブリッド集積ハイブリッド集積技術100倍以上の⾼出⼒化RF出力(dBm)5 mm図3 (a)ヘテロジニアス光集積回路とその要素技術、(b)光・高周波ハイブリッド集積デバイス技術
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