40■概要アクセスが困難な領域も含む様々な環境で、周波数資源やエネルギー資源を有効利用しつつ 、あらゆるものが柔軟、確実かつ高速に繋つながり、日々の活動に新たな価値をもたらすワイヤレスネットワークの研究開発を推進した。■主な記事・研究開発研究開発の詳細については、ワイヤレスシステム研究室、宇宙通信研究室の項を参照いただきたい。・仮想空間における電波模擬システム技術の高度化に向けた研究開発実環境では実施困難な大規模・複雑な無線通信システムの検証を実施することを可能にする、さらには実試験での検証ではそれに要する期間や費用が現実的な範囲に入らない等の問題を解決するため、NICTを含むコンソーシアムにより総務省プロジェクト「仮想空間における電波模擬システム技術の高度化に向けた研究開発(図1)」を受託し、ワイヤレスシステム研究室を中心に研究開発を行った。・スペース ICT 推進フォーラムの立上げ(令和2年7月1日)宇宙通信研究室が中心となりスペース ICT 推進フォーラムを令和2年7月1日に立ち上げ、同日設立総会(図2)を行った。同フォーラムの目的は、(1)宇宙に関心を持つ異業種企業等が参加し、情報交換、意見交換など、自由に議論を行う民間コミュニティを形成し、(2)日本の競争力強化に資するため、新たな技術開発・試験・運用体制の民間主導サービス等に繋がる異分野連携を促進し、(3)将来の日本の通信放送衛星等の技術開発の方向性・戦略を検討し、研究・実証計画、さらに利活用の立案等を行うことである。・ぱぶまる年次報告会&ワークショップの開催令和2年9月11日(金)にセンター広報・マーケティング戦略WG(チームぱぶまる)年次報告会及びワークショップを開催した。同イベントには、総合研究センター内外から計46名が参加した。同WGはこれまで、外部WEBやSNSの運用(企画、アクセスデータ分析)、各種プロモーション、動画やxRコンテンツ制作に取り組んでおり、昨年の外部WEBリニューアル以降、研究内容や知財利用に関する問合せが増加する等、少しずつではあるが成果が見えてきたところである(図3)。「誰でも持てる、PR脳」と題したワークショップでは、広報の専門家として株式会社電通パブリックリレーションズからシニアコンサルタントの高橋洋平氏を招しょう聘へいし、情報発信する際、どうすればターゲット層にリーチしてファン多様な無線システムの電波発射等を模擬電波エミュレータ再現性良く迅速に既存無線システムとの共⽤検討や⼤規模検証を実現・減衰・反射・回折などの電波伝搬を⾼精度に模擬・無線システム間の干渉影響をリアルタイムに評価・判定電波模擬技術空間モデル化電波伝搬・干渉モデル化電波伝搬検証基盤技術仮想空間上で様々なシナリオを実⾏様々な環境(屋外・屋内)を仮想空間上に構築疑似無線機図1 仮想空間における電波模擬システム技術の高度化に向けた研究開発フィールド試験電波暗室・特定の環境のみで実施(場所依存)・実施コストが高く、時間を要するシミュレーション・小規模な実証しかできない・単純な環境のみに限られる・検証・評価に時間がかかる従来の共用検討3.3ワイヤレスネットワーク総合研究センター総合研究センター長 寳迫 巌
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