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100■概要未来ICT研究所は、今中長期計画から「フロンティアサイエンス研究分野」を研究開発する組織としてスタートを切った。今回その研究領域名に新たに「サイエンス」が加わったことを踏まえ、「不毛に見える辺境(Frontier)の大地を、失敗を恐れることなく科学(Science)という鋤(すき)で開拓する」という気概の下、情報通信技術の未来を拓くため、高度な学術知識に裏付けされた先端的・基礎的な研究開発を進めていく所存である。研究所の新たな体制として、これまでの神戸と小金井の研究室・センターに吹田の脳情報通信融合研究センター(CiNet)を加えたうえで拠点ごとに再編され、神戸フロンティア研究センター、小金井フロンティア研究センター、脳情報通信融合研究センターの3センター体制となった。それぞれの室による研究成果の詳細は、以下、各センター・研究室の報告を参照いただきたい。神戸フロンティア研究センター・超伝導ICT研究室・ナノ機能集積ICT研究室・神経網ICT研究室・バイオICT研究室・深紫外光ICT研究室小金井フロンティア研究センター・超高周波ICT研究室・グリーンICTデバイス研究室・量子ICT研究室脳情報通信融合研究センター(CiNet)・脳情報通信融合研究室・脳情報工学研究室・脳機能解析研究室■主な記事未来ICT研究所では、産学官連携に基づく研究開発を推進するとともに、研究成果の社会展開や地域貢献として、各種展示会への出展、ワークショップ・国際学会の開催、各種広報活動にも注力している。1.ワークショップの主催と各種展示会への出展産学官・国際の連携強化・フロンティアサイエンスシンポジウム2021(FSS2021)の開催令和3年5月28日、未来ICT研究所は今中長期のキックオフイベントとして「フロンティアサイエンスシンポジウム2021〜ICT社会の未来を拓くサイエンス&テクノロジー最前線〜」をオンライン開催した。本シンポジウムは第5期中長期計画のスタートにあたり新体制となった未来ICT研究所が取り組む研究開発を紹介し、それらを足がかりとして今後どのような未来を切り拓ひらいていくのかについて情報発信する場として開催した。新体制の研究室長の講演のほか、それぞれの研究開発領域の最前線でご活躍されている外部識者に登壇いただいた(図1)。・脳情報通信融合研究センター(CiNet)設立10周年記念式典、第11回 CiNetシンポジウム開催令和3年11月5日、脳情報通信融合研究センター(CiNet)の設立10周年記念式典と第11回 CiNetシンポジウムをを同時開催した。いずれもオンラインと現地でのハイブリットで開催した。(3.5.3 脳情報通信融合研究センター図2)・国際フロンティア産業メッセ20219月2日、3日の2日間、研究成果の発信・普及活動を図1 フロンティアサイエンスシンポジウム2021図2 国際フロンティア産業メッセ20213.5未来ICT研究所研究所長  和田 尚也

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