1013●フロンティアサイエンス分野目的に「国際フロンティア産業メッセ2021」に出展した。本メッセは企業や大学・研究機関による産官学の技術交流やビジネスマッチングを促進することを目的とした関西最大級の国際総合産業見本市であり、今回で21回目の開催となる。当展示会では、イノベーション創出に向けた研究所の取り組みを紹介したほか、研究トピックとして神経網ICT研究室から最新の研究成果を展示した(図2)。・nano tech 2022-第 21 回国際ナノテクノロジー総合展・技術会議-1月26~28日に東京ビッグサイトで開催された世界最大級の先端技術展である「nano tech 2022 -第 21回国際ナノテクノロジー総合展・技術会議 -」に出展した。本年はCOVID-19対策としてハイブリット形式にて開催された。当研究所も現地での対応人員は最小とし、説明員の質疑応答はオンラインで実施した。展示ブースでは「ICTデバイス」と「脳・バイオ」の2つのカテゴリに分け、プロジェクト毎に研究開発に関わる展示説明を行うとともに、未来ICT研究所一般公開で開発した「バーチャル研究所」を展示ブースで再度公開した(図3)。・The 7th CiNet Conference New horizons in brain mappingを 主催2月1~3日までの3日間、脳情報通信融合研究センター(CiNet)は、「The 7th CiNet Conference -New horizons in brain mapping -」をオンラインにて主催(大学共同利用機関法人自然科学研究機構生理学研究所との共催)した。この会議は、「世界に通用する会議をCiNet で創り上げる」を合言葉に、 CiNet の研究者 が国際的研究者ネ ットワークの核となり、 CiNet の脳機能研究分野における世界的知名度の向上のために、会議の企画から運営までを CiNet が主体となって行うものであり、第7回目となる。(3.5.3 脳情報通信融合研究センター図3)2.教育・アウトリーチ活動の推進と人材教育・未来ICT研究所一般公開ONLINE2021アウトリーチ活動の一環として未来ICT研究所一般公開を7月30・31日にオンライン開催した。本年度は 「物理的距離による制限がないバーチャル空間 」の強みを活かし、未来ICT研究所を構成する3拠点(神戸、小金井、吹田)を一同に取りまとめての開催とするとともに、電磁波研究所、NICT電波研クラブ、未来ICT研究所と協力関係にある明石市立天文科学館にも出展協力をいただいた。バーチャル空間内に開設した展示会場では各研究室・プロジェクトが進めている最新の研究内容や研究の背景にある科学原理についてポスターや動画を使って詳しく紹介した。同時に開催した研究講演会や当日のライブ中継などもTV会議システムやYouTube配信などを使い、新しいかたちの一般公開となった。公開した「バーチャル研究所」は夏休暇での需要を見込み開催後約1か月間限定公開した。(図4)・大学生のためのCiNet研究ワークショップ開催6月14日、 3月15・16日、「大学生のためのCiNet研究ワークショップ」をオンラインで開催した。 このワークショップはCiNetの先進的研究について大学生の理解を深め、将来の優秀な人材確保に資するため、定期的に開催している。未来ICT研究所ではこのような活動を通じて、人に優しい豊かな社会創造のため、長年培ったゆるぎない基盤を育みながら、社会のニーズや時代の変化にも柔軟に対応できる、発展的な基礎研究体制の強化を進め、ICTイノベーションの創出に引き続き貢献していく。図3 nano tech 2022 (上:会場での説明の様子 下:バーチャル研究システム内の来場者(アバター)と説明員)図4 未来ICT研究所一般公開ONLINE20213.5 未来ICT研究所
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