1333●BBBBBB555555555555555555555555Beyond 5Gデザインイニシアティブを中心にして、Beyond 5G関連技術の早期確立に資する成果の創出を目指したオープンコラボレーションの活性化及びNICT自らの先端的な研究開発の強化に向けた取組を進めた。 2.Beyond 5Gアーキテクチャの策定・ホワイトペーパー第2版の改定ネットワークからサービスまでの多様な参画者が集い産学官での研究開発を有機的に連携し加速させることを狙い進めているBeyond 5Gのアーキテクチャの課題として、NICT内外の有識者とのブレインストーミングにより、重点課題として地上系-非地上系通信システムを連携させる「ヘテロジニアスネットワークの統合」、フィジカル空間とサイバー空間を統合させるための「データの分散処理機能」、サービスやアプリケーションをフィジカル空間とサイバー空間を越えて実行するための基盤となる「イネーブラー機能」などを特定し更新したBeyond 5Gアーキテクチャ(図2)や、Beyond 5G/6Gホワイトペーパー第2版に反映させた。ホワイトペーパーについて講演等を通して認知を高めることのほか、グローバルファーストの動きに合わせて英語版をタイムリーに公開し、ウェブサイトで多くのダウンロードを得た(日本語版は令和3年4月1日の公開後1.5か月で約2,200件、英語版は令和3年8月31日の公開後米国・欧州・アジアの全域から3週間で130件のダウンロードを達成)。令和4年3月にオープンディスカッションを開催し、NICTのBeyond 5Gの活動内容をアピールするとともに、 ホワイトペーパー通して様々な分野や年代の潜在的なステークホルダと率直に意見交換をして議論を深めることができた。特に、将来を担う高校生・大学生や国際的な社会展開において重要な役割を果たす海外研究機関とも議論をして、今後の連携強化につなげた。 3.標準化への寄与等Beyond 5G推進コンソーシアムでの白書作成に参画し、標準化推進室と連携してNICTが強みを持つ技術(テラヘルツ波、時空間同期、非地上系通信)に関して執筆し白書に盛り込むとともに、検討が進んでいない分野(生活関連・食料・農業・飲食業界)に関する記載も担当した。これらにより、ITU-R WP5Dへの日本からの貢献に道筋を付けた。また、NICTが強みを持つ技術について日本提案に先行してNICT独自にITU-R WP5D及び3GPP SA Rel.18ワークショップへタイムリーに入力を行うとともに、その内容を踏まえコンソーシアムにおける白書の作成につなげた。 4.情報発信や社会的課題に関する議論NICTが行うBeyond 5G活動について、ユニットのウェブサイトの立ち上げ、NICTの他の取組にも活用できる情報発信モデルとしてのロゴの開発、仮想キャラクターを活用した研究活動の紹介手法の確立、それを活用した非専門家にわかりやすいホワイトペーパーの解説など連載記事(「Sakuraのいいね!」や「ひらめき時間」)の執筆(月1回)、国際学会において配布するパンフレットの作成と配布など多面的な研究開発の発信を行った。新しい技術を活用した将来のサービスコンセプトの負の側面や倫理的・法的・社会的課題(ELSI)をあぶりだし、今後の検討に資するため関連トピックを作成し、NICT内関連者によるアイデアソンやブレインストーミングなどを実施してBeyond 5GにおけるELSI的視点の課題を抽出するとともに、その重要性に着目したトピックの一部をホワイトペーパー第2版にて公開するなど、この視点からの議論の端緒を開いた。 図2 Beyond 5Gアーキテクチャの概念図(ホワイトペーパー2.0版より)3.6 Beyond5G研究開発推進ユニット
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