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1353●BBBBBB555555555555555555555555ム・スペース(RIFS)の見直しなどを行う改正に向けた準備のための研究グループSG3maを立ち上げ、研究グループSG3ma内で改正内容のスコープを合意形成した。その後、改正作業を行うタスクグループTG3maを立ち上げ、改正作業を開始した。寳迫巌テラヘルツ研究センター長がTG3maの副議長に就任した。・テラヘルツシステム応用推進協議会等における活動テラヘルツ波を用いた無線通信技術への注目が高まる中、テラヘルツシステム応用推進協議会において令和2年度に立ち上げた「THz-6Gワーキンググループ(THz-6G WG)」(主査:寳迫巌テラヘルツ研究センター長、副査:川西哲也早稲田大学教授)で6Gで想定されるユースケース等を複数回にわたって議論し、令和3年10月に取りまとめた。その結果を、令和4年3月1日にwebinarを利用して開催した講演会「テラヘルツ無線のB5G/6Gに向けての取り組み」のなかで報告した。370人を越える接続者があり、Beyond5Gおけるテラヘルツ無線通信に対する関心・期待の大きさを実感した。また、10月にはテラヘルツ技術の新たなユーザーの掘り起こしを目的にビジネスセミナーを実施した。・宇宙テラヘルツリモートセンシング欧州宇宙機関と協力し木星圏氷衛星観測JUICE(JUpiter ICy moons Explorer)ミッション搭載のテラヘルツ分光計(SWI)の宇宙モデル(フライトモデル)開発に成功し、欧州宇宙機関に引き渡しを行った(図2)。現在、欧州で衛星バスにおけるインテグレーションを推進。打上予定は2023年である。また、テラヘルツ波の特徴を活いかし水や土壌などの資源の実態把握を行う探査センサを開発し、既存の地球観測用マイクロ波のセンサと比較して1/30以下の小型化に成功した。・宇宙ビッグデータ温室効果ガス観測技術衛星「いぶき」における大気汚染物質NO2のデータ処理システムを国立環境研究所やJAMSTEと開発するとともに、スマホカメラによる大気エアロゾルの測定を目指して、カメラ画像xICTを利用したエアロゾル濃度測定と推定簡易型数理アルゴリズム(SNAP-CII)を開発した。福岡を対象に機械学習を用いたエアロゾル濃度のクラス分類の検証を行い、2クラス分類では正解率80~90%を達成した。 社会実装パートナーと連携したスマートフォン搭載カメラによる大気エアロゾルの測定アルゴリズムの開発と実証実験の実施等、社会実装に関する着実な成果を上げた(図3)。図2 木星圏氷衛星生命探査用の宇宙品開発図3 「画像×環境×ICT」センシング研究とスマホアプリ化3.6.1 テラヘルツ研究センター

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