71序説Quantum Camp(NQC)を前年度から拡大して開催した。NICTがカバーする分野だけでなく、NICT外からも大学、企業の方々を講師・アドバイザリー(17名)に招き、量子ICTの網羅的学習が可能なプログラムを提供した。⑧研究支援業務・事業振興業務としては、コロナ禍の入国制限に伴う招へいスケジュールや集会のオンライン開催への変更などに柔軟な対応をすることで、2名の海外研究者招へいと8件の国際研究集会開催の支援を実施し、また、地域におけるICTスタートアップ発掘イベントやブラッシュアップセミナー等を開催するとともに、ICTメンターを派遣し、情報の提供、助言・相談等を実施し、地域のイベントで選抜された学生、ICTスタートアップがビジネスプランを発表する全国コンテストとして「起業家甲子園」及び「起業家万博」を開催した。 NICT法第14条第1項第3号から第5号までの業務として、①周波数標準値の設定、標準電波の発射及び標準時の通報(第3号)、②電波の伝わり方の観測、予報及び異常に関する警報の送信並びにその他の通報に関する業務(第4号)、③高周波利用設備を含む無線設備の機器の試験及び較正に関する業務(第5号)を以下のとおり実施した。①社会経済活動の秩序維持のために必要不可欠な尺度となる周波数標準値の設定、標準電波の発射及び標準時の通報業務を、関連する研究開発課題と連携しながら、継続的かつ安定的に実施した。非常時通信用に携帯IP電話機を導入し、首都圏災害時に日本標準時発生局を神戸副局に移転するBCP訓練を実施した。②電波の伝わり方の観測、予報及び異常に関する警報の送信並びにその他の通報に関する業務を、関連する研究開発課題と連携しながら、継続的かつ安定的に実施した。コロナ禍において遠隔宇宙天気予報会議等を活用し、予報業務を実施するとともに、国際民間航空機関(ICAO)グローバル宇宙天気センターの一員として、宇宙天気レポートの配信等、運用を着実に実施した。③高周波利用設備を含む無線設備の機器の較正に関する業務を、関連する研究開発課題と連携しながら、継続的かつ安定的に実施した。コロナ禍においても、例年とほぼ同数の較正業務を遅滞なく実施するとともに、新たに、B5G/6Gの研究開発用実験局の免許申請に必要なテラヘルツ帯(110-330 GHz)の電力較正も行った。1.2 組織及び業務
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