1533●オープンイノベーション推進本部るデータ分析・可視化システムのプロトタイプを試作した(図2)。また、DCCSの機能拡張の方向性を見極めるために、Beyond 5G時代のDCCSの将来像を前倒し検討し、エッジサーバ連携やDCCSのユースケースとDCCSが具備すべきAPIの検討を行った。さらに、当該APIの実装時の基本動作を検証する検証システムを試作した。また、統合ビッグデータ研究センターと連携し、Beyond 5Gサイバー空間アーキテクチャを検討し、参照実装の一環として、Beyond 5GネットワークとDCCSを接続し、Beyond 5Gネットワークを用いたIoTデータの収集等を容易に行うためのBeyond 5G連携機能について、当初のスケジュールを前倒しして令和4年度に開発を開始できるよう検討を進めた。3.コネクテッドカー向けエッジデータ収集プラットフォームソフトウェアソフトウェア化ネットワークテストベッド活用のサンプルプログラムのひとつとして第4期中長期より研究開発を進めているコネクテッドカー向けエッジデータ収集プラットフォームソフトウェア(図3)について、マルチテナントのエミュレーションを実行可能とする実装を行い、複数ユーザによる同時利用を可能とした。また、端末を軽量プロセスとしてエミュレーションする規模拡張性の高い設計及び初期実装を完了し、数万台規模の車両を同時に走行・通信させるエミュレーションが可能となる見通しを得た。コネクテッドカーデータ収集技術に関する特許について、海外出願を3件完了、うち1件を大手自動車メーカーと共同出願した。4.エッジコンピューティングプラットフォームBeyond 5Gネットワークで重要となる超低遅延・超多数接続性の確保等に向けたソフトウェア化ネットワークテストベッド関連技術として第4期中長期より研究開発を進めているエッジコンピューティングプラットフォームCLINET(Cross-Layer Inter-edge Networking Environment for virtualized Things)(図4)ついて、データのアクセス制御を行う仮想ネットワーク機能及び資源配置を柔軟に行うアルゴリズムを実装した。また、大阪大学と同エッジコンピューティングプラットフォームを用いた実証を行う共同研究である「高信頼分散エッジコンピューティングプラットフォームに関する実証的研究」を開始した。さらに、ユーザが要求する遅延要件に応じたエッジコンピューティング環境を提供可能なテストベッド(エッジテストベッド)の初期サービスを開始し、外部機関に利用された。加えて、大手空調機器メーカーとスマート空調の共同実証を開始した。上記共同研究については、当初想定していた一社単位との連携にとどまらず、大阪大学と大手空調機器メーカーとの連携について機構が参画する等、技術的により高度な取組を実現できる連携体制を進めることができた。図2 データ分析・可視化システムの概要図3 コネクテッドカー向けエッジデータ収集プラットフォームソフトウェアの開発ソソフフトトウウエエアア化化ネネッットトワワーーククテテスストトベベッッドドののササンンププルルププロロググララムムととししてて実実装装図4 NICT開発のエッジインフラ機能CLINET(Cross-Layer Inter-edge Networking Envi-ronment for virtualized Things)によるプラットフォーム実証データのアクセス制御を行う仮想ネットワーク機能及び資源配置を柔軟に行うアルゴリズムを実装し、ユーザごとにセキュアなサービスの提供形態の評価を実施3.9.2 総合テストベッド研究開発推進センター
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