158■概要イノベーション推進部門は、図1に示す5室体制で、NICT内外と連携し、研究開発成果の最大化に向けて、以下のミッションに取り組んでいる。・共同研究、委託研究、受託研究の各スキームにより外部の研究リソースを有効に活用して、効率的・効果的に研究開発を推進し、より一層の産学官連携の強化に貢献する。・知的財産の適切な確保と有効活用、産学官連携による効果的な標準化活動により、研究開発成果の社会実装を通じたオープンイノベーションの創出に貢献する。■主な記事イノベーション推進部門を構成する各室においては、以下の運営方針の下、担当業務に取り組んだ。1.連携研究推進室企業、大学、公的研究機関等との共同研究や、研究者の派遣・受入等による研究者交流を推進し、産学官連携の強化に貢献する。2.委託研究推進室NICTが自ら行う研究との一層の連携強化を図りつつ、産業界や大学等の研究ポテンシャルを活用する「高度通信・放送研究開発委託研究」及び次世代通信技術Beyond 5Gの実現に必要な要素技術について、民間企業や大学等への公募型研究開発を実施するために令和2年度に新たに創設された「革新的情報通信技術研究開発委託研究」を推進し、産学官連携の強化に貢献する。3.受託研究推進室競争的資金や研究助成金等の外部研究資金の適正な執行及び研究開発実施に伴う手続きを支援し、NICTの有する研究開発能力の有効活用を図るとともに、資金獲得を推進して、自己収入の拡大及び産学官連携の強化に貢献する。4.知財活用推進室発明創出段階から技術移転契約までの一貫した知財サービスの提供により、適切な知財の保護と活用を推進し、自己収入の拡大及びオープンイノベーションの創出に貢献する。5.標準化推進室国、産業界及び国内外の標準化機関・団体との密な連携の下、NICTの持つ専門的知見や研究開発成果を踏まえた効果的な標準化活動を推進し、オープンイノベーションの創出に貢献する。なお、主な活動の現況は図2~9のとおりである。図1 イノベーション推進部門の組織と業務受託研究推進室連携研究推進室知財活用推進室標準化推進室◇高度通信・放送研究開発委託研究の推進委託研究推進室◇高度通信・放送研究開発委託研究の推進◇革新的情報通信技術研究開発委託研究の推進◇委託研究の推進のための環境整備◇外部研究資金の獲得推進◇外部研究資金の適正な執行のための環境整備◇研究終了後の各種手続の着実な実施◇標準化活動の推進◇標準化に関する動向把握・人材育成◇標準化関連イベントへの参画◇知的財産の適切な管理◇知財の取得支援と効果的な活用の推進◇知財法務の着実な実施・人材育成組織と業務◇企業、大学、公的研究機関等との共同研究の推進◇研究者の派遣・受入等による研究者交流の推進◇部門総括、庶務3.10イノベーション推進部門部門長 山口 修治
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