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176■概要社会生活、経済活動の基盤となる情報通信分野において、新たな情報通信サービスを生み出す情報通信ベンチャー等の事業化促進、多様かつ新たな情報通信の利活用を可能とする情報通信インフラストラクチャーの充実・高度化、誰もが情報通信サービスを利用できる情報バリアフリー環境の推進、民間における基盤技術研究の促進、研究開発における国際交流の支援等を通じて、産業の活性化、安心・安全で豊かな生活の実現に貢献し、利便性の高い情報通信サービスの国民生活・国民経済への浸透を支援するという観点に立って、情報通信分野の各種振興業務を効率的・効果的に実施し、次の取組を推進している。1.情報通信ベンチャーの支援情報通信分野における我が国の中長期的な産業競争力強化を図る政策的観点から、情報通信ベンチャーの起業努力、事業化を支援する。(1)ICTスタートアップに対する情報及び交流機会の提供リアルな対面の場だけでなくオンライン・メディアも活用しつつ、情報通信ベンチャーの事業化に役立つ情報及び交流の機会を提供することにより、情報通信ベンチャーの有する有望かつ新規性・波及性のある技術やサービスの事業化を促進する。(2)情報通信ベンチャー等への出資過去に旧通信・放送機構が直接出資した会社について管理を行う。(3)情報通信ベンチャー等に対する助成金の交付及び債務保証新技術開発施設供用事業及び地域特定電気通信設備供用事業に対する助成金の交付及び債務保証を行う。なお、本支援は、令和3年度で終了した。(4)革新的ベンチャー等助成プログラム(SBIR)Beyond 5G研究開発促進事業研究開発方針(令和3年1月 総務省)に基づき、Beyond 5G研究開発促進事業のうち、革新的な技術シーズやアイディアを有しながら、困難な課題に意欲的に挑戦するベンチャー・スタートアップ等の中小企業を対象に助成金の交付を行う。(5)NICT発ベンチャー支援NICT発ベンチャーに対し、施設貸与、大規模展示会への出展などの支援を行う。2.情報通信インフラ普及支援・地域通信・放送開発事業の支援大都市以外の地域において行われる電気通信の高度化に資する事業(CATVの高度化、地上デジタルテレビ放送の中継局整備等)に対して、銀行その他の金融機関が行う貸付けに対し、利子補給を行う。なお、本支援は令和3年9月に終了した。3.情報バリアフリー環境の推進誰もが等しく通信・放送サービスを利用できる情報バリアフリー環境を推進し、我が国における情報化の均衡ある発展に寄与する。(1)字幕・手話・解説番組制作の促進視聴覚障害者向けの字幕番組・解説番組及び手話番組の制作、放送番組に合成表示する手話翻訳映像の制作、生放送番組に字幕を付与する設備の整備に係る経費の一部を助成する。(2)身体障害者向け通信・放送役務提供及び開発の促進身体障害により通信・放送サービスの利用に支障のある者が、これらを円滑に利用できるようにするため、通信・放送役務の提供・開発を行う者に対して必要な資金の一部を助成する。(3)情報バリアフリー関係情報の提供「情報バリアフリーのための情報提供サイト」〈https://barrierfree.nict.go.jp/〉を通じて、高齢者や身体障害者等に役立つ情報を提供する。4.民間における通信・放送基盤技術に関する研究の促進・基盤技術研究の民間への委託業務過去に行われた情報通信分野の基盤技術研究の民間委託に関して、研究成果の事業化を促すとともに、契約に基づき、関連する売上収入の一部を納付してもらうなど管理を行う。5.海外研究者招へい・国際研究集会開催支援国際交流プログラム海外招へい、国際研究協力ジャパントラスト事業により、海外研究者を国内の大学等の研究機関に受け入れるほか、国際交流プログラムの国際研3.12デプロイメント推進部門部門長(兼務)  井幡 晃三

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