HTML5 Webook
188/372

180■概要次世代のより豊かで多様な情報通信サービスを実現するため、独創的なICT技術シーズを有し、かつ、資金調達・販路拡大が困難なICTスタートアップに対して事業化に役立つ情報及び交流の機会を提供し、ICTスタートアップの有する有望かつ新規性・波及性のある技術やサービスの事業化を支援して、グローバルに活躍するICTスタートアップの創出を目指している。1.イベントの開催等将来のICTスタートアップの担い手となる高専生、大学生等の若手人材の発掘・育成を目的とする「起業家甲子園」*1を、ICTスタートアップが、工夫を凝らした新規事業を発表しビジネスマッチングにチャレンジする「起業家万博」*2を、いずれも毎年3月に開催している。また、ICTスタートアップに対する国内外の展示会への出展機会の提供や地域の「起業家応援団」*3と連携したイベント等の開催により、地域のICTスタートアップ等の発掘・育成及び事業化の促進を支援している。2 .インターネット上での情報提供「ICTスタートアップ支援センター」HP<https://www.nict.go.jp/venture/index.html>において、ICTスタートアップに係るNICTの支援施策を紹介するなど、ICTスタートアップに対して有益でタイムリーな情報を提供している。■令和3年度の成果1.イベントの開催等(1)起業家甲子園・起業家万博起業家甲子園を令和4年3月8日に、起業家万博を同年3月9日に、いずれも丸ビルホール&コンファレンススクウェア(東京・丸の内)において開催した。いずれのイベントも、当日は新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から、当該会場への入場は審査委員、ICTメンターその他関係者のみに限定し、全国から選抜された発表者においてはオンラインを利用し、地元からプレゼンテーションを行い、会場内の審査委員により審査が行われた。当該審査の結果、起業家甲子園においては、出場全9チームの中から、総務大臣賞は「Smart Gathering NEXT」を発表した大島商船農業支援研究会(代表:田口 創 氏)に、審査委員特別賞は「日本の臨床工学技術で開発途上国を支援する医療機器管理・教育システム」を発表したCeTrax(代表:稲垣 大輔 氏)に、それぞれ授与された(図1)。また、起業家万博においては、出場全10社の中から、総務大臣賞は「多品種少量生産の金属加工業界に生産性革命をもたらす製造AI「アルムコード1」事業」を発表したアルム株式会社(代表取締役 平山 京幸 氏)に、審査委員特別賞は「パイプ探査ロボット「配管くんⓇ」を活用した、設備業DX化の推進」を発表した株式会社弘栄ドリームワークス(代表取締役社長 菅原 康弘 氏)に、それぞれ授与された(図2)。(2)展示会への出展等「CEATEC 2021 ONLINE(令和3年10月)」への出展を希望した起業家万博出場者(12社)及びNICTベンチャー(4社)に対し、出展の機会を提供するとともに、「起業家甲子園・起業家万博」と「NICT発ベンチャー」の紹介動画及び「令和2年度起業家万博ダイジェスト動画」を図2 起業家万博の発表の模様 (令和4年3月9日)図1 起業家甲子園の発表の模様(令和4年3月8日)総務大臣賞の発表 審査委員特別賞の発表総務大臣賞の発表 審査委員特別賞の発表3.12.2アントレプレナー支援室室長  新蔵 健一郎ほか3名地域発ICTスタートアップを支援し、事業化を促進します

元のページ  ../index.html#188

このブックを見る