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184■概要誰もが等しく通信・放送のサービスを利用できる環境を整備するため、放送事業者等が番組に字幕等を付与することへの助成、身体障害者のための新たな設備整備やサービスの開発・提供を行う民間事業者への助成及び情報バリアフリー関係情報の提供等を実施している。1.字幕・手話・解説番組制作の促進(1)テレビジョン放送における聴覚障害者向け字幕番組や手話番組及び視覚障害者向け解説番組の制作に係る経費の一部を助成(2)「情報・意思疎通支援用具※」を介して放送番組に合成表示する手話翻訳映像の制作に係る経費の一部を助成※障害者の日常生活及び社会生活を総合的に支援するための法律第七十七条第一項第六号の規定に基づき厚生労働大臣が定める日常生活上の便宜を図るための用具(厚生労働省告示第529号、平成18年9月29日)(3)生放送番組に字幕を付与する設備の整備に係る経費の一部を助成2.身体障害者向け通信・放送役務の提供及び開発の促進身体障害者の利便増進に資する波及性・有益性のある通信・放送役務の提供・開発事業に対して経費の一部を助成3.情報バリアフリー関係の情報提供身体障害者や高齢者に直接役立つ情報や情報バリアフリー関連の取組状況といったトピック記事を毎月掲載するなど、情報バリアフリーに関わる幅広い情報を提供■令和3年度の成果1.字幕・手話・解説番組制作の促進(図1、2)(1) 字幕番組・解説番組及び手話番組制作促進助成金①令和3年度は、全国120の放送事業者等に対して助成を行い、字幕、解説及び手話が付与された番組(計50,257本)の放送に貢献した。②字幕番組に比べて放送数が少ない解説番組や手話番組に対して重点的に予算配分を行うとともに、ローカル局に対して優先的に予算配分を行うなど効果的な助成を実施した。(2)手話翻訳映像提供促進助成金令和3年度は、放送番組に手話翻訳映像を合成表示した放送番組113本に対して助成を行い、聴覚障害者が放送から情報を入手できる機会の提供に貢献した。(3)生放送字幕番組普及促進助成金令和3年度は、放送事業者1者に対して助成を行い、生放送字幕番組の普及に資する設備整備促進を図った。2.身体障害者向け通信・放送役務の提供及び開発の促進(図3、表)情報バリアフリー通信・放送役務提供・開発推進助成金により、令和3年度に5件の事業を助成し、身体障害者の利便向上に資する通信・放送役務の提供に貢献した。図1 字幕番組・解説番組及び手話番組制作促進助成金 スキーム図図2 手話翻訳映像提供のイメージ図3.12.4情報バリアフリー推進室室長  齋田 信二郎ほか2名誰もが情報通信サービスを利用できる情報バリアフリー環境の推進

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