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188■概要DX企画推進室は、第5期中長期計画より新設された部署であり、ウィズコロナ、ポストコロナ時代においても業務の継続を可能とするリモートワークツールの整備としてテレワーク環境を整備し、リモートでのコミュニケーション確保のためチャットツール及びウェブ会議システム等の活用を進め、コミュニケーションの活性化をはかる等NICTにおけるデジタルトランスフォーメーションの推進をミッションとしている。働き方改革に資するより多様で柔軟な仕事環境を実現するための環境整備を進めるとともに、業務の電子化を促進し、事務手続きの簡素化を図り研究開発業務の円滑な推進に貢献することを目的とする。■令和3年度の成果令和3年度は、業務基盤企画推進室と連携し、NICTのDX戦略(業務及び組織に関するDX、研究開発に関するDX)を策定するとともに、それに基づくNICTの基幹業務システムの刷新、最適化・効率化による業務改善、コスト 削減、生産性向上、研究成果の価値最大化等を目指し、以下の業務に取り組んだ。1.DX推進員会の設置、事務局運営、各プロジェクトの推進今中長期計画期間から、NICTのDXをより一層推進する必要があることから、NICTの業務に事務・事業だけでなく研究も含め、更に将来に向けた脱炭素化の実現も見据えた推進体制整備のためNICT-DX委員会を令和3年8月3日に設置した(図1)。委員会内にはDX検討チーム、DX企画推進WG、外部Web改善WG、内部Web改善WGを設置。なお、DX企画推進WGは、6つのプロジェクト(業務DXプロジェクト、経営DXプロジェクト、研究開発プロジェクト、カーボンニュートラルプロジェクト、共通プラットフォームプロジェクト、DXセキュリティプロジェクト)で構成され、各プロジェクトを中心に、短期・中長期課題の抽出とマイルストーンを定め、活動を開始した。令和3年度は、委員会を3回開催(令和3年8月3日、令和3年11月4日、令和4年3月29日)し、各WGの取組状況及び今後の予定を確認するとともに、検討すべき議題を整理し、活動の方向性を定めた。2.チャットツール導入検討働き方改革やコロナ感染拡大に伴いテレワークが常態化する中で、コミュニケーションプラットフォームとして、チャットツール導入方針を策定し、一斉導入に向けて、先行試験導入し、検証を行った。令和4年度からの本格導入に向け、マニュアルや問合せ対応及び運用方針を検討した。3.NICT内部Webページの更改NICT内の業務に関する情報について、アクセシビリティ、一覧性・網羅性、横断的サービスのワンストップ化を基本方針として、内部Webの改善を進めた。具体的には、新トップページを令和3年9月17日公開、1か月の移行期間の後、同年10月18日より本格運用開始した(図2)。また、トピックの掲載ルールの見直し等逐次改善を進めた。さらに、組織別・目的別掲載項目の関係部署への照会、所内アンケート等を実施し、新セカンドページの構築を行った(令和4年4月末公開予定)。内線スマートフォンからのアクセス、閲覧可能なデザインも併せて行った。4.各種業務システムの共通プラットフォーム整備リモートアクセス、サイボウズガルーン、Microsoft、Adobeライセンス認証、各種業務システム等のシングルグルサインオンを可能とするクラウド型認証基盤の導入を検討し、POCを実施した。これによりユーザの利用デバイスや接続ネットワーク等に応じた認証制御を実施できるようになり、利便性とセキュリティを両立した認証基盤が運用可能となる。 また、各システム更改に向けクラウド化、データ連携、認証等の観点で横串的な助言、調整を行った。3.133.13.1業務企画部DX企画推進室室長  岩爪 道昭ほか23名NICTのデジタルトランスフォーメーションを企画・推進

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